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第15筆 こっち側の人間

拝啓


 うーん、神様、まさか大鳥先輩に彼女がいたとは。一緒に買出しに行けるようにしてみたけど、完全に裏目だった。


 キレコの奴、やっぱり泣いてたんだな。泣いてるのかと思って見てたら、「なに見てんだ。殺すぞ」ときたからよくわからんかった。というか、恐かった。


 ……どこかほっとしてる自分が嫌になる。もしかして、もしかすると、ちょっとキレコのことが好きになっているのかも。


 でも、盗み読みが止められない俺にはそんな資格はない。もう、こんなことは止めないと。この手紙は、読むべきじゃない。


敬具

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