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話し合い終了

「我々が考えていることとは違うとは、どういうことなんでしょうか?」


人狼族は、アインが来た理由は、自分たちを抹消するためだと考えていた。


何故、そんな考えになるのかというと、異民族たちが、教会に戦争で負けた後、教会から、異民族を倒すための部隊が、全異民族に派遣されていたので、基本的に異民族にとって、人間は自分たちを狩りに来た存在だと認識しているのだった。


「え~と、私は何も貴方たちを狩りに来た訳じゃないんです。」


「それじゃあ、何の目的があって、結界を破壊してまで来たのですか?」


「結界を破壊したのは、完全に事故なんですか…まぁ、それよりも本題に戻りますね?」


「は、はい。」


「実は私は一国の外交官をやっているのです。」


「く、国の外交官様でしたか…そんな外交官様がこのような辺境の地に何のようなんでしょうか?」


「ええ、実は協力をしてもらいたいことがあるのですよ。」


「協力…ですか?我々に手伝えることなんか限られていますけど…」


「そんなことありません。それに、最初に頼むことは簡単ですから。」


「まぁ、話は聞いてみますね?」


「それでは、話します。」


そしてアインは、前の国の王に話した内容を、この村長にも話した。


「な、なるほど…教会の破壊ですか…」


「ええ、わが国の優秀な情報員が教会についてを調べて、その調査結果を王に報告したところ、王が教会のやっていることが許せなかったそうです。」


「それで、今回の同盟を立ち上げることにいたったんですか?」


「そうですね。」


「分かりました。それでは、少なくとも、同盟には参加します。」


「そんなに簡単に決めてしまっても良いのですか?」


「ええ、我が一族は教会に恨みがありますから。しかし、同盟への参加は簡単に決めましたが、それ以外のことについては今からでも、話し合いをしたいのですが…」


「分かりました。それでは、何についてを話し合いますか?」


「我々が、その同盟に加盟することによって得られるメリットを教えてください。」


そんな質問をされたが、そこはアインが今までの国にも言ってきたメリットを言って、この国にも何とか、メリットを理解させた。


「なるほど…確かにそれは良いですね。」


「はい。そうでしょう?」


「それでは、1つお願いがあるのですが…」


「何でしょうか?」


「同盟国の加盟国同士での戦争を阻止してもらいたいんだ。」


「加盟国同士の戦争?」


「ああ、きっと外交官様がこれから先同盟国を増やしていくとき、教会の影響によって、異民族を勝手に敵と認識している区にも出てくるだろう。」


そう、この大陸には、教会のことを憎き敵だと思っていても、教会の教えに従っている国もあるのだった。


「なるほど…確かに、同盟国に加盟しても、身内に敵がいると考えたら不安ですね…分かりました。そこも何とかして保障しましょう。」


結果、アインはこの後同盟国に、同盟加盟国が戦争を挑んだ場合、その国を第2の教会とみなし、全同盟国はその国に対し、攻撃をしなくてはならない。


「そうですか…それでは、我々からの要求は以上ということで。」


こうして、人狼族との話し合いは終わった。



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