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アインの権力


そして、アイン城にて…


「アイン様、やっと見つかりましたよ。最後の王。」


「本当か!何で今まで見つからなかったんだろう?」


「地下に居たそうですね。さすがに人工衛星でも地下の人間は見つけられませんでした。」


「なるほどね。それにしても、地下で何をやっていたんだろう?」


「どうやら、悪魔と契約をしていたそうですよ。」


「何で分かるの?」


「セノヴァ王と他2名が出てきた地下の回りを探ってみたところ、1つの国があり、その国の国民のほとんどが悪魔と契約をしていますから…」


「そうなんだ。それで、他2名って誰か分かる?」


「いえ、私は良く分かりませんが、アイン様の名前がよく出てきているので、アイン様なら知っているかもしれませんね。」


「わかった。確認してみるよ。」


そして、アインはグリムと大神官を確認した。


「こ、この2人は…」


「やっぱり知っていましたか?」


「まぁ、知っているけど、もう何年もあっていないね。この2人は僕が最初のほうに倒した悪党だよ。」


「そうでしたか。」


「それで、この2人はどうなったの?」


「死にましたね。」


「え?何が原因で?さすがに悪魔と契約している者は簡単には死なないと思うんだけど…」


「どうやら、部下が自分たちよりも強力な悪魔と契約して、反乱されたから教会に頼んで倒してもらおうとしたのですが、自分たちも巻き添えで死んでしまったそうです。」


「そ、そうなんだ。それで、部下って誰?」


「セノヴァ王ですね。結構、強力な悪魔と契約をしたみたいです。」


「そうなんだ。まぁ、教会によって死んでくれたならそれでもう、おしまいなんだけど…」


「死んでいませんよ?」


「え?でも今、教会が倒したって…」


「ああ、あの2人は死にましたが、セノヴァは死んだふりをしていただけですね。結構強い悪魔と契約をしたそうですね。力天使で傷も負わないとは…」


「それじゃあ、速めに倒さないと世界に混乱をばら撒くかもしれないじゃん。」


「アイン様は速く倒したのですか?」


「当たり前だよ!一応、この世界の神なんだから!」


「それでは良かったじゃありませんか。」


「え?」


「レーダーを見てください。」


アインがレーダーを見ると、高速で、アイン上に向かってきている赤い点があった。


「まさかこれって。」


「ええ、セノヴァですね。さっきマークしました。」


「はぁ、何で来ちゃうんだろ。出来ればここで戦いたくないのに。」


「まぁ、良いじゃないですか。この大陸は元々、エドウィンを倒すために来たのですから。」


「それでも、ここに暮らしている人にとっては大きな迷惑だよ!」


「確かにそうですね。それに今回の相手は、兵で相手できるような相手ではありませんから…」


「僕たちでどうにかするしかないな。」


アインがそう言った時、エリは違和感を覚えた。


「アイン様、何で我々だけで戦おうとしているのですか?」


「何でって、僕たち以外敵う人なんていないでしょ?」


「アイン様。まさか、天使のことを理解していないのですか?」


「天使のことは理解しているけど、今回の話と何の関係が?」


「天使の召喚のことも理解していますか?」


「天使の召喚?」


「はい、神の中の神になったアイン様には、天使を無条件で、しかもこの世界以外の世界の天使を呼ぶ権利があるのですよ?何故わざわざ少数人で戦おうとしているのですか。」


「そうなの?」


「アイン様。もっと自分に強制力があることを理解していただきたい。」


「う~ん。でも、迷惑じゃないの?」


「逆に仕事がなさ過ぎて困っていますよ。熾天使に関しましては。」


「わ、分かったよ。それじゃあ、呼んでみるね。………どうやって?」


「普通に『熾天使よ、来い』で良いですよ。来たい天使だけ来ますから。」


「それじゃあ、来ない可能性も…」


「来なかったら、そのセリフの前に強制って言えば良いです。まぁ、来ると思いますが。」


そして、アインは『熾天使よ、来い』と言った。


そして、世界は光に包まれた。


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