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称号剥奪

勇者たちは大きな扉を皆で協力して開けた。


「よし、開いたけどここがボスなんじゃないのか?」


「たぶんそうだろ。でも今のところなにも出てこないね。」


「まぁ、少し待っていれば来るんじゃない?」


そして勇者たちが待っていると、奥のほうから2人のシルエットが見えてきた。


「おめでとう。ここまでよく来れたね。」


「お前は何だ?」


「僕はこのダンジョンのダンジョンマスターである。」


「お前がダンジョンマスターか!」


「ああ、君たちのことをどうにかしてほしいと言う神の願いをかなえるためにダンジョンというものを使って勇者たちを減らしていった使者だ。」


「何だと!それはありえない。だって俺たちは勇者だ、勇者というのは神に選ばれし者のみがなることができる。それに対してダンジョンマスターなど誰にでもなれるチャンスがあるじゃないか。」


「確かにお前たちは神に選ばれていると思うよ。だけど、君たちはこっちの世界に着てから好き放題やりすぎた。だから神が君たちのことを見限ったんだ。」


「見限っただと?それならどうして俺たちはこの聖剣を持っていられるんだ?これは神に選ばれ雌雄者にしか装備できないはずだ。」


「それは、こういうことだよ。」


するといきなり聖剣や神聖属性をまとっている武器を持っていた勇者たちの手に痛みが生じた。


「な、何だこれは?」


「手が熱くて痛い。」


「武器を持っていられない。」


そして勇者たちは自分の持っていた武器を落としてしまった、すると…


「痛みが退いたぞ。」


「何でだ?」


「まさか。」


そして勇者の1人が剣を持とうとすると再び手に痛みが走った。


「やっぱりだ。自分の武器を持とうとすると手に痛みが生じるぞ。皆気をつけろ。」


「何だと?剣に細工をするなんて卑怯じゃないか。」


「?僕は剣に細工は一切していないよ。」


「嘘付け。だったら何で俺たちはいきなり武器に触れなくなったんだよ。」


「その理由はさっき、自分で説明していたじゃん。」


「何?俺が説明していただと?」


「うん。この武器は神に選ばれし勇者にしかもてないって。」


「ああ、言ったな。事実そうだし。」


「そして今君たちは武器をもてなくなった。つまりどういうことか分かる?」


「な、まさか。俺たちを勇者じゃなくしたのか?」


「そういうことだよ。」


「そんなことができるなんて。ずるいぞ。圧倒的な力を使いやがって。」


「何を言っているの?君たちだって市民に対してやっていたよね。圧倒的強者の暴力。」


「俺たちは良いんだよ。勇者だからな。」


「それじゃあ、僕は神だからやって良いよね。」


「何?神だったのか?」


「あれ?竜王あたりが言っていると思ったんだけど、そう、僕が神だ。」


「だったらお前を倒せば、すべてが終わるんだな。」


「そうだね。でもまずは私の部下であるエリを倒してもらおうかな。勇者の力を失った君たちに勝てる相手じゃないと思うけど。」


「俺たちはやってやるぜ。絆の力でな。」


「それじゃあ、がんばってね。」


そして勇者対エリが始まった。


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