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勇者、ダンジョンへ


王城にて…


「勇者よ。今回の件は良くやってくれたな。」


「はい。この王制に不満を持って反逆してきた蛮族の処理は任せてください。」


「そうだな。これからも頼むぞ。それに最近では勇者には絶対敵わないと理解したのか、反逆者の数も減ってきているそうだ。」


「そうなんですか。それは良かったです。」


「これからもこのような影響が出るようにそなたたちはくれぐれも誰かに負けるのではないぞ。」


「任せてください。この勇者、人類最強の名にかけて誰にも負けません。」


そんなことを言っていると王城の中庭がいきなり光り始めた。


「何だこの光は?」


「どうやら中庭のところが光っているそうですね。魔術師が何か実験でもしているのでしょうか?」


「そんなはずは無いと思うけどな。魔術師は今日は別の場所で任務中のはずだ。」


「それでは確認しに行って見ますか?」


「そうするかの、今は特別何かやら無くてはいけないこともないし。」


そして、王城に残っていた勇者と、王は王城の中にある中庭に向かった。


そしてそこにあったのは無残な姿をした仲間だった。


「な、何だこれは?」


「どうして勇者たちがこんなことに。」


そんなことを言っていると勇者の1人が手紙に気づいた。


「おい、これを見てくれ。」


そして勇者たちは手紙を読んでいって、どうして仲間がこんな目にあっているのかがわかった。


「王様、どうやら彼らは一人の生物にやられたそうです。」


「何だと?勇者は人類最強じゃなかったのか?」


「ええ、人類最強です。しかし、この手紙の最後を見てください。ダンジョンマスターの部下、それはつまり人間ではありません。」


「な、なるほど。それでは確かに勇者は人類最強だな。」


「はい。それで王様、私たちにダンジョンに入る許可をください。」


「何で許可が必要なんだ?行きたいならいけば行けば良いじゃないか。」


「はい。普通に行くなら王様の許可は要らないのですが、今回は勇者全員で行こうと思うので、王城の中の護衛が手薄になってしまうのです。」


「何で全員で行くのだ!私の護衛を放棄するほどのことなのか?」


王にとっては最近の身の安全は勇者によって守られているようなものなので、勇者全員にはダンジョンに行ってほしくは無かったのだ。


「しかし王様。この手紙を読んでください。今回の彼らだけでも結構苦戦していて、文章中にも我々全員の相手はできないと書いてあります。そのため全員で行こうと思ったのです。」


「そ、そうだったのか。それならば仕方ない。しかし、できるだけ早く帰って来いよ。」


「はい。分かっています。」


倒した勇者に止めを刺さずに送り返している時点で苦戦していたの所に矛盾があるのだが勇者たちは気づいていなかった。


「んんんんん~んんんんん!?」


「何だ?早く敵が取ってほしいのか?しかし回復が先だな。」


そして回復魔法をかけたが、無くなった腕と喉は戻らなかった。


「あれ?何で直らないんだ?何かののろいでもかけられたのかな?まぁ良い。それじゃあ早速向かおう。」


「んんんんんんんんんんん!」


本当は向かってはだめだ。や相手は怪我をしていないという事を伝えたかったのだが、片腕と、んしかしゃべられない喉では伝えられなく、結局全員でダンジョンに向かって行った。


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