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魔王城・魔大陸

風邪を引いて一日動けませんでした。

あのあと僕は魔王城に来ていた。


「ここか~」


「貴様は誰だ。なぜ人間がここにいる。」


そう言われながら僕は門番らしき人に槍を突きつけられていた。


「なぜって言われても、魔王に来いって言われているからな。」


「なにっ!魔王様が人間ごとき下等種族を呼ぶはずが無い。」


「じゃあ、確認をしてもらえないかな。」


「確認するまでも無い。今ここで殺してやる。」


なかなか話を聞かない人だな。


そう、思っていると奥から人が出てきた。


「おお、あなたが元魔王様が言っていたアイン様ですか?」


「はい。そうですが、あなたは誰ですか?」


「私はこの国の宰相をやっているべフェゴロンです。中でまお…元魔王様がお待ちですのでお越しください。」


「わかりました。」


こうして僕は、魔王城に入っていった。



玉座の間に入ると王座に座っていない魔王がいた。


「魔王さん何をやっているのですか?」


「アイン様。今はあなたが魔王なので、私は元魔王ですよ。なので、王座にはあなたが座ってください。」


「そんなこと気にせずに座っていいですよ。」


「いえ、この国では実力至上主義なので、私に勝ったあなたが最強。そして、最強のものだけはあの王座に座っていいのです。」


「そうですよ。いわばあなたを誰かが倒さない限りあなたがあの王座に座らなければあの王座に据わるものはいなくなってしまうのです。」


べフェゴロンさんにまで言われてしまったので、しぶしぶ王座に座った。


「それで何で僕を呼んだの?」


「あなたはこの国の王になったので、この魔大陸すべてを支配したことになります。」


「そこまではわかっているよ。」


「しかし、あなたが王国の貴族だということはわかっているので、政治については私たちがやります。」


「わかった。じゃあ、僕はこの国の王だけど王ってだけで何も無いんだね。」


「いえ、基本の政治は私たちがやりますが、プロジェクトをあなたが気に入らなかったら、あなたの一言で中止できます。」


「基本、僕は何も言うつもりも無いから勝手に進めていいよ。」


「ありがとうございます。ちなみにこちらから王が変わったことを国民に伝えておきますね。」


「ありがとう。そういえばこの魔大陸すべてが魔国なの?」


「そうですが?」


「魔大陸の大きさってどのくらいですか?」


「簡単に言うとあなたが貴族をやっている王国の4倍くらいはあります。」


「魔国ってそんなに大きかったんだ。」


「はい。一部の魔族を敵視している国は魔族の力は理解しているのですが、国の大きさを10分の1くらいにしかわかっていないそうです。」


「ありがとう。この国の大きさについてはわかったからもう帰るね。」


「はい。わかりました。ちなみにアイン様は貴族なのでそのうち領地を与えられるでしょう。そのときには我々、魔国の力を頼ってください。」


「適度に頼むね。バイバイ。」




こうして僕は元の屋敷に帰って来た。


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