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戦争1


そして2時間がたった。


「よし、それじゃあ、行こうか。」


その循環アインは他の国の兵と自分の国の兵を、あの国の国境線の上に配置した。


「とりあえずは国境線の上で良いかな?間隔も一定にしてあるし。」


そしてアインは転移魔法を発動し、全員の準備ができた。


「これですべての兵がそろったな。それでは全軍突撃~」


アインの号令によって、唐突に戦争は始まったのだった。


~王国~


「王様、今日は戦争の日ですが、いつせめて来るでしょうかね?」


「知らん。気にする必要もないだろう。」


「それもそうですね。即席の連合軍が協力ができるわけがないですし。」


「そうだな。それにこっちには人数は減ったけど、勇者がいるんだから大丈夫だ。それよりも今回戦争という理由で市民から少し多めに税を取っておけ。」


「今から取ってきますか?」


「そうだな。お金はいくらあってもいいし、それに戦争のときに家の中にある金を他の国に奪われるくらいなら市民もこっちに渡すだろう。」


「了解しました。それでは今から取りに生かせますね。」


2人がこんな会話をしていると、近衛兵から連絡が入った。


「王様、近辺の国に多くの兵が現れたということが分かりました。」


「何だと?そんなにすぐに人が集まるわけないだろう。」


「それが向こうには転移魔法を連発できる魔術師がいるらしく、転移魔法で一気にこちら側に来たそうです。」


「兵の数は?」


「32万人です。」


「そうか…こちらの兵の数は5万、これは勇者によって戦況が変わるな。どうする宰相よ。」


「大丈夫でしょう。勇者を召喚するのに使った巻物には勇者はこちらの世界で最強になるようにできているらしいですから。」


「そうか。それでは我々はここでワインでも飲んでいるかの。」


「私は一応酔わないように仕事をしてきますね。この戦争に勝った後に賠償金を請求しなければなりませんですから。」


「それもそうだな。賠償金は多く請求しておけ。」


「分かっていますよ。」


この話の間にもアインはとあることをおこなっていたのだった。


~勇者~


「王がついに戦争が始まるといっているぞ。」


「本当か?それはうれしいぜ、この力がやっと存分に使えるわけだし、それにこの国の領地が増えたら俺たちにも土地をくれるんじゃないのか?」


「そうだな。今回の戦争に勝ったら一部の土地をくれと王の野郎に言っておくか。」


「それにあの無駄に正義感の強いリーダーもいなくなったし、これは俺たちの時代到来か?」


「ちょっと男子たち、あいつは私たちのことを導いててくれたそんな言い方はないでしょ。」


「何言ってんだよお前。あいつは俺たちを無理やり動かしていただけだろ。」


「そんな恩も感じないやつとは組みたくないわ。」


「ああ、こっちからもお願いするね。」


女子と男子の間にも亀裂ができ、王国内が三つに分かれた。


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