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真実のノート

∴実験ノート

1回目

夜音村(よねむら)と隣の都下村(とかむら)に私が開発した新種のウイルスである黒死龍臥病(こくしりゅうがびょう)をばら撒いた。散布した日はちょうど濃い霧が双方の村にかかっており、最高の日であった。


幾ら待っても患者が診療所に運ばれてこない何故だ、原因の究明が急がれる。


2回目

再び濃い霧が双方の村にかかった。再度、黒死龍臥病を散布した。早く症状を観察したいものだ。


何故だ、何故だ、数日が過ぎても患者が一人も運ばれてこない。誰かに邪魔をされている可能性がある。


原因究明

ついに突き止めたぞ、山のヌシ武祁とかいうイノシシふぜいが私の頒布したウイルスをヌシの力で浄化していやがった。やつを排除しなければ黒死龍臥病で人が死なないじゃないか、さっそく明日にでも駆除を行う必要がある。


ヌシだけのことはあるようだ、手傷を負わせることには成功したが私も少々やられたか、だがやつがヌシの力を使えないいま散布せずしていつやるのか、ついに私が待ち焦がれた愛しいわが子黒死龍臥病、最大の猛威を振るう時が整った親である私に勇姿を見せてくれ


3回目

ついに散布した。次の日患者が私の診療所に運ばれてきた。やっとだ、待ち焦がれた症状は黒死病と酷似しているが細かい症状は黒死龍臥病の方が酷く重い。

ついに死者がでた。成功だ!聞く話によると隣村の都下村でも感染が拡大しているらしい。嬉々として喜ばしい限りだ。また人だけでなく動物にも感染し死体が発見されたとの報告も私に届いている。さらなる感染の拡大が求められる。


嫌味

大学寮医学道の道長が私に対して感染ウイルスの治療薬を作る様にウロ通信で伝達があった。折角盛り上がりを見せているのになんたること、悲劇としかいいようがない。また重なるように都下村の村長が私に助けを求めてきた。これ以上なにもしなければ道長が別の医学道博士を派遣してくる可能性があるそこで、夜音村は現状維持し、隣村の都下村には薬を配布してやることにした。仕方がないとはいえ、黒死龍臥病を殺さざる得ないことは惨死に耐えない。


大学寮医学道博士 石位士郎


黒死龍臥病‐黒死病のペスト菌を改良した種によって発症する病気

ヌシの力‐ヌシは土地を支配し守る義務があるため高天原より、色々な力を与えられておりヌシによって力は違う

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