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魔力ノ在ル者ト無キ者8

田中康雄を気絶させた後、突然樹の声が聞こえる。

「赤いボタン、これか…」

突然現れたスクーター、条治は樹に言われた通り赤いボタンを押した。

総平はその様子をただ見ている。

ナビとして使われていた画面は映像に切り替わった。

「こちら、魔法省オペレート室」

「魔法省?何それ」

そう言ったのは総平だ。

だが、それは条治も同意見である。

「学生、ですか?」

戸惑ったのは、オペレーターも一緒だった。

「登録確認させていただきます。手をかざしてください」

画面右半分が登録画面になる。

二人は登録していないので、勿論NGだ。

「今の状況を…あっ、はい!」

突然画面が切り替わる。

そして、若い白衣の男性が画面に映った。

「初めまして、庄司臣です。それ、スクーターからだよね」

臣はフランクだった。

「あ、そこの学生だよ。通信教育だけど」

「あっ、候補にあった名前だ!あやふやになってたけど」

「何かよくわからないけど、ごめん」

何かグダグダである。

「じゃなくて!今の状況は?」

そう言われ、二人も正気に返る。

「急に皆が操られて、訳がわからない!」

「君達は無事なんだよね?」

「あぁ、学校内でもすぐに操られた奴とそうじゃない奴がいる」

「魔力差かな?要因は?」

「影だ」

「心当りは?」

今度は条治ではなく総平がこたえる。

「翔が影を使うけど、関係あるの?」

「さぁ?その翔って子を知らないし。ただ、影なら操られてる人縛ったらどうかな?一時的処理だけど」

「あぁ、なるほどね。ってどうやってだよ!」

条治は一人ノリツッコミをした。

臣は、一瞬きょとんとした後笑う。

「君、面白い!とりあえず、君達の特性教えて?」

「特に無いよ」

「俺も無いな」

だが、それでは話が進まない。

「甲斐君に何か言われてない?」

「俺達のこと、万能タイプって言ってたよね」

「あぁ、言ってたな」

これで、方向性は決まる。

「一般人を気絶させて縛る、だね。きっと、彼もその方法を取らせると思う。ナビは僕がやるから、行こう!」

「あ、あぁ…」

臣の言葉に、条治はそう答える。

こうして、二人はドアからスクーターで出たのだった。



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