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魔力ノ在ル者ト無キ者5

「嘘だろ…」

体育館用具室、高坂貴史はそこに逃げていた。

楽しく部活を始める筈が、騒動に巻き込まれる。

「あれ、足が…」

一人の部活メイトが言う。

更に数人、バレー部も同じ感じだった。

「逃げろ」

時枝武人は言う。

彼も体のいうことが利かない一人だった。

貴史は出入り口に逃げようかと考えるが、少ないながら入ってくるのが見えてやめる。

仕方なく、貴史は籠城することにした。

「どうなっているんだ?」

鍵を閉めた後、座り込む。

その後暗闇の中、貴史は電気をつけた。

「あ」

中に人が居た。

バレー部の生徒で道具を用意してて気づかなかったのだ。

光で影ができる。

元々暗い中で人の影が無い状態で気付かなかったのだ。

「あれ?急に…」

彼もまた、体のいうことが利かなくなった。

ボールを投げてくる。

だが、たった一人なのでたかが知れていた。

「やめろ!」

貴史は言いながら、羽交い締めにした。

「助けて…」

羽交い締めにされた彼は、不安や恐怖に震えていた。

「友達を助けたいか?」

声は貴史の脳内に響く。

「誰だ!」

羽交い締めにしたまま、叫ぶ。

だが、ここには二人しか居ない。

「ボールに念じろ、気絶しろと。そしてぶつけろ」

それは冷徹な声、だが聞き覚えがある。

側にはボール籠があり、少し減っているがバレーボールがあった。

貴史は念じる。

そして、ボールをとんと弱く当てた。

その途端、彼は気絶した。


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