表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/228

バスケ部の事件9

「お前ら、何してる!実力以上を出せ!」

塚原の苛立ちはピークに達していた。

〈こんな…クビになってたまるか!〉

心の声で樹は理解する。

そう、この試合に勝てなければ塚原はクビだと言われていたのだ。

まぁ逮捕されるのだから、結局は学校から居なくなるのだが。

試合が始まる。

だが、太刀打ち出来る相手ではない。

「タイム!」

塚原は突然叫び、お互いのチームは作戦会議になる。

「反則してでも勝て、怪我させてでも勝て、何をしてでも勝て」

「はい」

それは催眠だった。

「先輩!」

「ようやく使ったな」

圭介と幸成は話す。

だが、二人は動かない。

「一般人の前では逮捕できないからね、試合が終わってから逮捕するんだ」

「そう、なのか…」

樹は貴史に説明する。

だが、貴史にはよくわからなかった。

塚原の催眠によって、スポーツマンシップではなくなる。

ボールを取られそうになればひっかける。

ボールが無くても行きそうになれば体当たり。

それでも差はあまり縮まらない。

前半戦のツケは大きかった。

「クソッ!」

塚原は貧乏ゆすりする。

「こうなれば…」

塚原は催眠以外も使い始める。

敵に入りそうになれば風で外す。

味方が外しそうになれば入れる。

更には敵の手足を怪我や捻挫させる。

審判にまで抗議の際催眠をかける。

それでも差は縮まれど勝てなかった。

「行ってきます」

圭介は立ち上がった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ