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幻想と現実4

「うーん、よく寝た!」

すっきりした朝、愛里は伸びをする。

全寮制学園都市海柳高等学校の女子寮、ここには親元を離れた学生達が住まう。

そして、雪村愛里は数少ない一人部屋の住人だ。

夢だった一時を思い出す。

「…あれ?」

愛里は冷や汗をかいていた。

青年に追いかけられた事、猫の墓と幻想、それらを忘れていなかった。

「え、嘘、何で…」

だが、時計を見て慌てる。

「大変、時間!」

愛里は叫ぶと着替え始める。

そして、前日の夜の事は記憶の片隅に追いやったのだった。

「おは…よう」

愛里はゼーゼーと息を切らし食堂にたどり着いた。

一応エレベーターはある。

あるが使えない。

だから部屋のある最上階から一階まで階段ダッシュだ。

「愛里、セーフだよ!」

出入り口近くに居たクラスメイトは声をかける。

有名人の愛里は手を振って列に並んだ。

「愛里、元気だよね。このあと部活にも行くんでしょう?」

「勿論、ダッシュで行くよ!」

友人、関口里穂の隣に座りながら言う。

ここに居る生徒はほぼ朝練に行く生徒だ。

一度列は途切れ、約一時間後に通常生徒の列がまた始まる。

「おにぎりの具は何にしようかな」

朝食を食べながらもう間食の事を楽しそうに考えている。

「もう、愛里ったら…」

里穂は呆れるばかりだった。

「じゃあ先行くね」

愛里は里穂と女子寮玄関先で別れる。

彼女は朝練はあるが文化系だ。

朝練はもう少し後だった。

それに無料のバスが三十分後に出るのでそれを待っていた。

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