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部活不加入者の選定4

食堂開店前、数人の生徒と共に樹と翔は並ぶ。

前半は朝練生が多いが、必ずしもそうではない。

「甲斐、珍しいな。あぁ、友達も一緒か」

部活生のクラスメイト、時枝武人が声をかけてくる。

彼はいつもこの時間に来るらしい。

「魔法同好会、だっけ?楽しいか?」

樹と翔が魔導同好会に入っているのは有名だった。

「全く、仕方無く入っただけですよ」

樹はため息混じりに答える。

「じゃあ、うちの男バスに入らないか?」

樹は勿論、首を横に振る。

「運動部は遠慮します」

「そっか、残念だな。うちはエース候補が問題起こして部活停止中なんだが」

「へー、困ったものですね。じゃあ、何でこの時間に?」

「勿論、バスケが好きだからだよ。自主練習、ボールさわるなとは言われてないし」

「成程…で、誰ですか?問題起こしたのは」

「隣の3組、高坂」

そのクラスと名には聞きおぼえがあった。

高坂は、候補の一人だ。

「高坂は自主退部ですか?」

「よく知ってるな。だが表向き自主退部でも、あれは顧問の強制だ。俺らも納得していない」

「じゃあ、部活停止が解けたら?」

「勿論、高坂と顧問を説得する」

「…わかりました。では失礼します」

「お?おう」

時枝武人は立ち上がった樹に、そう返すしかない。

「樹、チャンスだよ!高坂の魔力が高かったら!」

「彼は除外だ、魔力が高くてもね。次、行くよ」

本来の予定はずっと食堂に居る筈だった。

だが魔法に関わる者として、ちゃんと見極めてから決めようと樹は誓った。

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