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盗まれていた魔法書5

そのまま真後ろに樹は着地する。

迫る鎖は、田中康雄が舌打ちしてシールドを張った。

田中康雄はイライラが募る。

「この魔力は甲斐樹のものだ、負ける筈がないと、スイ様が言ってくれた。負ける筈が無い!」

田中康雄は更に本の中の魔力を惜しげも無く使う。

それでは魔力も何れは切れるだろう。

「何故、捕まらない!」

怒りは使える魔力を増幅し、本の中の魔力の減りも増幅する。

やがて、本の魔力が切れる。

「チッ!」

田中康雄は魔力切れの本を捨てると、次の本を出した。

「一つじゃないのか」

樹は呟く。

「そうだ、一つじゃない!」

外套を広げる。

裏には、今取り出したものを含めると12もの本が取り付けられていた。

「それだけもの本を、それも私のものだけを…」

盗難防止などの為1ヶ国に一人一つしか無い本を、ご丁寧にも13冊も集めたというのか。

それに、彼はスイの名前を出している。

試合の時にスイと共に居たのは刑務所の松田信弥、生徒に捕まった須田冬子、そして田中康雄という事になるのか。

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