表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/228

魔法省魔法書管理部魔法古書管理室4

「君、うちの部署に見学だったの?」

青年は後ろからそう言ってきた。

樹は自らの部署に帰ってきただけなのにひどい言い種だ。

「あんた、誰だ?」

樹は振り向く。

だが、お互い初対面なので、仕方がなかった。

「樹、お帰り。和田君、おはよう」

現れたのは室長、阿川幸成だった。

阿川幸成は葉月の元旦那でもある。

「おはようございます!」

和田は元気よく挨拶を返した。

「おはよう、和田君。甲斐は挨拶をしてくれないのかい?」

「おはよう…ございます」

仕方無く渋々樹は言ったのだった。

それにしても、この場所は変わらない。

地上は明るい建物なのに、管理室は薄暗い。

幸成曰く、明るいのが苦手でワントーン落としているのだそうだ。

「それはそうと、二人は初対面だったね」

何事も無い様に幸成は言う。

「…彼は見学では?」

和田は、勘違いしたままだった。

幸成は首を横に振ると、勘違いを正す。

「彼、甲斐樹は君の先輩だよ」

そして、幸成は更に続ける。

「甲斐、彼は和田直人君。君の後輩でパートナーだ」

その言葉に驚いたのは、樹だけではなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ