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作られた記憶3

「君達はここに、安全な筈」

部室内のお菓子やジュースで一休み後、翔は非部員達に言う。

相手の特技がわからない以上、簡単な策しか練られない。

とりあえず、翔が影で動きを止めるという事だけ。

翔の護衛は条治がやる。

そして卓と総平は、この場で待機だ。

条治が卓を危険な目に会わせたくないのと、念のための護衛である。

「何かあったら逃げるんだぞ」

条治は言う。

「大丈夫だよ」

卓の笑顔に癒されつつ、諦めはついている。

「行ってくる」

そうして条治、翔は部室から出ていった。

その直後、卓は立ち上がる。

「何をしてるの?」

「平らな入れもの探してる」

しかし、そう都合の良いものは無い。

「これで良いか…」

妥協して掃除用のバケツである。

ほぼ新品の青いバケツは正直見づらい。

だが、そんなこと言ってられなかった。

ミネラルウォーターの水を少し、バケツに入れる。

その水を、卓は魔法で増やした。

「凄いな…」

「手品みたい」

不思議そうに見る三人に、卓は決意する。

「宮野さん、それ付けて触ってくれる?」

それとはイヤリングである。

言われた通りにし、卓の腕を触る。

真剣にバケツの水とにらめっこする。

すると、うっすらと切り替わる映像が映った。

ふぅ、と気を抜くとそれが消える。

「水鏡、何とか使えそう」

本来一人でやるものだが、透視的なものは卓には使えない。

「できれば条治達を見て欲しいけど、できる?」

「やってみます」

理子は意を決すると、そう言ったのだった。

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