水の魔法使い達5
そして自己紹介が始まった。
「俺は山下俊人、四代目水使い四天王と呼ばれている」
ちなみにありさ、一花、陽平も四代目四天王だと付け足した。
「水橋ありさ、水鏡が得意だ」
「滝沢陽平だよ!この子には助手をしてもらってるんだ」
「今井真由子です。世話をさせて貰ってます」
「鈴木一花です。よろしくお願いします」
「海柳高校一年、高森卓です!よろしくお願いします」
「卓君は私が推薦したの。色々教えてあげてね」
一花はそう補足した。
「甲斐樹、水使いでは無いが、高森卓の後見人として同行させてもらいました」
七人で全員だった。
「じゃあありさちゃん、報告よろしく」
陽平は軽い、兎に角軽かった。
「範囲は山の半分、うち麓の三軒が火に包まれている」
「行方不明者は二人、金本紀子と美月親子だ」
俊人は付け足す。
「その情報は?」
「魔法省への依頼者が知りあいだったから聞いた」
「わかりました」
樹は魔法省への報告係も兼ねている。
それが解っているのか、俊人は簡単に答えた。
「作戦は?どうするの?」
一花の問いに、逆に樹が言葉を発する。
「消火は勿論ですが、火元の特定と行方不明者の探索もお願いします」
それを基準に、作戦を練る事にした。