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魔法対戦大会4
「いきなり南海道大ピンチ!第三試合はこの二人!」
佐渡高校三井綾対、南海道高校峰田里音だ。
「綺麗な髪ですね」
「ありがとう。だけど、女の子だからって手加減しないよ!」
パチンと指を鳴らす。
それを合図に、綾は倒れた。
「重い…です」
「当たり前だよ、君の周りだけ重力を重くしてるからね。さあ、降参してもらおうか」
「わかりました。降参します」
綾は能力を使う事なく降参した。
その言葉に会場内は唖然とする。
「まさかの能力使わずに降参!会場内は沈黙後ブーイングの嵐だ!」
その言葉通り、その後怒号が飛んだ。
だが、綾は平然と戻る。
「お疲れ様」
「私は何もしていませんよ」
「選手が能力を使ってくれれば問題は無いよ」
「知っています」
綾と水は会話する。
「一色君、ちゃんと見ているんですよ」
「はい」
一色真琴は映像ではなく選手出入り口から見ていた。
これは水の命令である。
そして、綾と入れ替りで次の選手が来る。
「五島君、ちゃんと選手に魔法を使わせて下さいね」
「はい」
そして、五島翼は場内に入った。