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魔法省訓練3
訓練控え室には、五人のトレーナーが待っていた。
「はじめまして、魔法指導室部長佐々木和浩です」
「魔法古書管理室所属甲斐樹です」
佐々木和浩と樹は握手をする。
今回、樹は魔法指導室に彼等の指導を申請していた。
「申請書類は見ました。今回、私が監督官を勤めさせていただきます」
樹は忙しい。
だから樹の代わりに見守る人物も必要、それが佐々木和浩だ。
「こちらの4名が各々指導をさせていただきます」
部長は各々紹介をする。
先ず、翔の指導は桑田直澄。
「君達は一番の部屋を使ってくれ」
「はい、行こう」
直澄に連れられ左端の部屋に入る。
次は総平の指導者、担当は石井貴久だ。
二人は二番の部屋だ。
条治の担当は女性、松井秀美。
彼等は三番の部屋。
最後に卓は鈴木一花が四番の部屋に入る。
「彼等の監督は私がちゃんとしますのでご安心下さい」
「はい、よろしくお願いします」
樹はお辞儀をすると出ていった。
「さて、始めてくれ」
そう和浩が言うと、指導官達は返事をした。