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幻想と現実1

「本当に人払いしてあるんだろうな?」

「心配性ね、誰も好き好んでこんな所来ないわよ」

真夜中学園北西部旧講堂、親子とも取れる二人組はそこに居た。

真っ暗な中に月が浮かぶが、森の中だ。

旧講堂も不気味にしか映らない。

「では開始する」

真っ黒な服を着た白髪の青年は中心で何かを唱え始める。

それは呪文の詠唱。

足下を中心に、光の魔方陣が現れる。

それを見届ける緑の髪のセクシーな女性は、その光景を見ても眉一つ動かさない。

やがて不思議な事に板から一つの本が現れる。

古びた茶色い本は、魔力を蓄えた魔導書だ。

青年が本を手に取ると魔方陣は消える。

「一先ずお疲れ様、後は本を移動するだけね」

女性は作り笑顔で言う。

その時だ。

ホール出入り口屋根部分から物音がした。

その場所は外から丁度ホール全体を見回せる様になっている。

「おい、無人じゃなかったのか」

「その筈だけど…」

女性に呆れはするがそれは一瞬、直後には居なくなっていた。

〈なによ、ファンタジーの世界にでも迷いこんじゃった⁉あり得ないありえない…〉

普通ではあり得ないスピードで彼女は逃げる。

だが、同じくらいあり得ないスピードで青年は彼女を追っていた。

「何だあいつは…」

冷静に呟く。

これではいたちごっこだ、らちが明かない。

青年は走りながら手を出す。

「行け」

魔方陣を出現させ手でつく。

すると、その魔方陣は高速で追い付いた。

そのまま彼女を通って追い越す。

「えっ⁉」

魔方陣が通った途端身体が動きを止める。

その間に青年は追い付いた。

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