登場人物一覧
登場人物の簡単な説目を掲載してみました。これを読まなくても本編を読むことに支障はありませんので飛ばしてもらっても結構です。もし、登場人物の名前がわからなかったときに活用するといった程度にお使いください。
ピルス・アルトリア
主人公、愛称はピス。人間の父とエルフの母マの子供でアルトリア家の長男(ちなみにアルトリア家は父の家系)。幼いころから殺人衝動に悩まされる。両親に対しても例外ではなく父親のハオと母親マーサに初めて魔剣術を教えられた折に殺そうとしてしまう。幸い父親、母親とともに魔剣術の腕は立つ方だったのでその折はうまく抑えられて事なきを得た。この少年にとってもっとも幸福であったことは両親がすぐに殺人衝動を見抜き、怖がらずに接してくれたことで、性格が極端に捻じ曲がることはなかった。しかし両親に手を駆けようとした事実は変わらず、ピスに暗い影を落とす。その後両親に殺人衝動を抑える方法を教えてもらい学校で仕方なく魔剣術を使うときは無理やり殺人衝動を抑えることで、一応習得していったが、使った直後に吐いたり寝込んだりするなど精神的摩耗が激しすぎて本人は使いたがらない。魔剣術の腕は物語中最高レベル、殺し合いでは絶対に負けない。剣術の形としては言うまでもなく一撃必殺、魔術に関しても強力な複数の属性を同時に操り、四方八方から叩き込む戦法をとる。そのため良くも悪くも試合は一瞬で終わる。能力はステータスオールマックスなのに呪われた武具防具のせいでうまく戦闘できない感じ。何か特別な時に魔法や剣術が発動できるという都合のいいものではなく、喧嘩しても去勢的に殺傷能力の高い魔法、急所を狙ってしまうため全く使えず一方的に殴られたままになる。喧嘩の武力的な仲裁に入ることもできない。相手から殺意を感じれば強制的に「殺人」のスイッチが入ってしまうなど、およそ日常で使えるものではなく、この平和な世界には不必要な代物。将来、王国軍に入って力を役立てようとしても現在の軍の主な役割は武力制圧よりも牽制の色が強いので結局役立てることはできない。このまま制御できないと剣と魔法の技術が必須なこの世界で生きることはできない、きわめて厄介な性質もののである。ソドやウィザもそれをわかっていて、訓練の時に本気で彼を止めようとする時は殺意を向けて無理やり止めに入るが、日常生活では魔力を奪わない拘束魔法を使ったり、極力どついたりしないように注意を払っている。
ソグド・レマンス
ピス、ウィザの友達。愛称はソド。ドワーフの父とエルフの母から生まれた少年(レマンス家は母の家系なので婿入り)。外見は両親の種族の性質を両方受け継いでいるようで、金髪に尖った耳、整った顔立ちは母親譲りだが、男性的な顔に土色の目、そしてなにより低い身長があげられる。性格は活発で悪く言えば猪突猛進型で一度決めたらとことん突っ込む。しかし仲間思いで仲間に迷惑が及ぶとなれば自身の行動をかんがみる。魔術はあまり得意ではないが、剣術はピスに次ぐレベルの高さで(それでもピスの方が際立って高いが)、ピスのように一撃必殺のような実践的なものから、剣舞のように勝つことよりも魅せるような方に変化させることも可能。ウィザとピスと両親の付き合いで幼馴染。ピスの殺人衝動も知っており、各地の剣術大会に出てピスよりも人物を見つけるため(ピスが思う存分力を出しても制御してもらえるように)ウィザとともに旅する誘いを出す。
ルウィザ・アラーネ
ソド、ピスの友達。愛称はウィザ。両親の組み合わせがかなり珍しく、父親がドリアードで母親がエルフの少女。両親ともにかなりの美形(両種族自体が美形が多いのに、両親はそのなかでもさらにイケメン、美女)で彼女も作中随一の美少女。父親が魔物の種族なので村に来たばかりのころは家族そろって煙たがられていたが、両親がともに気立てがよくかつ超絶美形で異性の父母から絶大の人気を得る。性格はおとなしく、誰にでも優しいため、これまた同世代の男女からとてもモテる(女にもです)。二人とは両親の付き合いがらで昔からの馴染みであり、ほとんど三人一緒。剣術は護身程度であまりうまく扱えない。反対に魔術は戦闘でも応用分野でもかなりの練度を誇る。とくに父親から受け継いだ植物を操る魔法(操ること自体は誰にでもできるが彼女の場合は何もない地面から巨大な植物を出したり、木偶人形を作り出したりと応用範囲は極めて広い。ドリアード種の得意技)は作中でも扱えるものはほとんどいない。またピスとの訓練で幼少のころから再三使っていた拘束魔法も同じく使いこなす。外見は尖った耳、長身である点はエルフ種の特徴だが碧髪・碧眼(ほんとに緑色)でドリアード種である父からも性質を受け継いでいる。胸もエルフ種特有の貧乳ではなく、ドリアード種の女性が持つ恵まれた肢体により15歳なのにCカップ前後ある。ちなみに母親はBカップ
三人の両親
ルツボ村に住むピス、ソド、ウィザの両親。母親は全員エルフ種でなおかつ幼馴染であるため家族同然の付き合いとなっている。また父親の方は人間、ドワーフ、ドリアードと種族が全然違うのになぜか気が合った。収入なども近かったこともあり家族ぐるみの付き合いになっている。3人の母親はかつてタビの街に通っていて、ピス、ソド、ウィザ以上に無茶したり暴れていたりしたことから「エルフの3人娘」と呼ばれ、同世代の人々からは恐れられている。
フィロス先生
ケンタウロスの先生。性格が穏やかで面倒見がいい。しかし怒るときは強烈で普段との落差から生徒には良く効く。そのことから生徒からは畏怖と尊敬のまなざしをあつめている。若いころには旅をしており、魔剣術の腕前は相当なものなった。その途中、偶然伝説の4精霊と知り合いになる。
パン屋のピグ
オークのおばさん。裏通りにあるパン屋さんを経営している。3人がタビの街に濾してきた時からいろいろ世話をしてくれた。3人の母親とは同級生。下宿のマーサと仲良し。
下宿屋のマーサ
タビの街で下宿を切り盛りしている純オークの女将さん。ピグと仲良しでピグとともに着て間もないころから3人の世話をしてきた。気が強く良く怒るが、おせっかいな性格で周りからは慕われている。3人の母親とは同級生
エルザ
マーサの下宿で下働きをしているピクシーの女性。朝には強いが夜に弱いので、夕飯に顔を出すことは少ない。
ロラン将軍
今のところ、名前のみの登場。勇者の子孫が継承し治めている王国の最高防衛部隊、軍の大将を務めるもの。世界最強の男、勇者の再来と形容される。人間の血も引いているが、大筋は竜人の血筋、その血筋から1部の人から将軍の座にあることを疑問視されているが、たいていの人からは国に忠義をつくして勤務態度も良好なので、王国を裏切るなどとは思われていない。現在は魔界で魔王種の監視を続けているため表の世界に出てくることができない。
シルフィード
「風の放浪者」、風の精霊。名前のみ登場。4大精霊の1人で風をつかさどる。1つの場所にとどまることはほとんどなく世界各地を旅しているが、その大半を風の姿で過ごしているため目撃情報はきわめて少ない。ケンタウロスのフィロスと知り合い。
サラマンダー
「燃え盛る怒り」、相当短気。名前すらまだ登場していない。マグマが常に流れ出す「ボルク火山」の火口に住んでいる。フィロスとは知り合い。
ルーマ
タビの街に麺の屋台を出すピクシーのおじさん。若いころから料理人をめざし剣も包丁を選んだ。
ブルック
ゴブリンのおじいさん。タビの街に何十年もの間光魔法で明かりをともす仕事を続けている。剣は三節棍。
ワット
純ワーウルフの名家、ピスラ家の息子でタビ術練学校の同級生。力が強く両手剣を扱う。また魔法の腕も平均より上で戦いのときは剣と魔術を織り交ぜながら戦う。ソドをライバル視している。ウィザには入学当時に一目ぼれしてなにかと絡んでいたが告白したのは術練学校の卒業間近と意外とウブ
ファーフ
人間種の同級生、ただいろんな種類の血が混ざってたまたま人間の特徴が強く出ている。責任感が強く学校内では様々な仲介をおこなって頼りにされている。メガネをかけていかにも真面目な生徒会長といった感じ。学校の成績は平均より少し上。魔術も剣術も不得意というわけではないがワットやソド、ウィザと張り合えるほどではない。
ミーニャ
3人と同級生でケットシ―の少女。おてんばなイメージがあるが、仕草がかわいいのでウィザほどではないが学内で人気がある。