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狂気

作者: 露草影人

なんか思いついたので書いてみました。狂気って難しい。

 -人はどうすれば狂気に陥るのだろうか。そもそも狂っているとはどういうことなのか。何を基準にしているのだろうか。昨今では簡単にマジキチなどという言葉が使われているが、それは本当に気狂いを指しているのだろうか-


ふと眼が覚めると、窓から朝日が差し込んでいた。時計を確認すると、すでに朝の7時であった。無職の私は出社の準備などに追われることはない。もぞもぞとベッドから抜け出すと、キッチンに行き、湯を沸かし、コーヒーを入れ、テレビを起動し、朝のニュースを見始めた。

 なぜ私が無職なのかというと、親の遺産が莫大だからという一言に尽きる。毎日あくせく働いている人たちには悪いが、これはもう運が良かったとしか言い様がない。その遺産を残してくれた両親がなくなってからもう5年になる。二人で結婚記念日に登山旅行に出かけて行ったきり、遭難し、帰らぬ人となったのだ。遺体が見つかったのは、一ヶ月後で、見つけたのは登山者だった。両親がどのコースを登ったのかは知っていたが、捜索隊に伝えることはしなかった。理由はただ面倒臭かっただけである。そもそもあまり両親というものを大切だとも思っていなかったのもある。

 両親が飼育していた、アロワナはもう死んでしまって水槽で腐敗しているが、その臭気さえ我慢すればいいので片付けてはいなかった。

 私が普段何をしているかというと、日がな一日家に篭っているわけではなく、散歩に出かけたり、図書館で読書したりといろいろなことをしている。だが、人とのふれあいはあまりない。何故かといえば、人との付き合いが面倒くさいのだ。幼いころから、他人に興味を持てなかった。言うなれば、私にとって人間とは、言葉を話し、思考する人形と変わりがないのだ。幼少期ならまだしも人形と付き合って、楽しい大人がいるだろうか。私はそうは思わない。

 そういえば、先日交通事故に遭った人を見かけたが、やはり人形にしか思えなかった。血を流し、呻いていたが助けようとは思わなかった。時間が勿体なかったので通り過ぎた。通り過ぎた時に何か言われたが、気に留めなかった。

 私はこれからもこのような生活を続けるだろう…

狂人の思考を想像してみたが、なかなかに難しかった。正直ただのズレてる人になってるかもしれない。感想お願いします。

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