プロローグ4
キーンコーンカーンコーン
昼休みになった。此処からが今日のメイン、華との話し合いだ。授業なんかオマケだよ。
今回話し合う内容は
1、噂に対する事実確認
2、追っ手対策
3、華に僕の現状説明(未定)
てなかんじだ。なんかこんな風に書くと警察みたいで格好いいね。
ガラガラッ
「お兄ちゃんご飯食べましょう!」
あ、容疑者がやってきた。いや、容疑は固まっているんだけどね。
さて、華と話し合う前に応援を呼ばないと。一対一で話すと立場がコロッと変わってしまうので。
「ああ、でも庄太郎達も呼んで良いかな?一緒に昼飯食べる約束をしていたんだ。」
「え?阿達さん達もですか?…まぁ、良いですけど。」
よし!応援要請は受け入れられた。容疑者に受け入れて貰うってのも変な話だけど。まぁいいや。
ところで華、何で少しむくれてるの?
ーーーーー
場所変わってここは裏庭。綺麗な場所なんだけど何故かあんまり人が来ない穴場スポットだ。華のことがあるからいつもここでお昼を食べている。なくてもここで食べる。
「さて、お兄ちゃんご飯を食べましょう!」
華から切り出してきた。だがここで普通に受け答えては駄目だ!最初の内から一気に主導権を握る!
「華、話が「お兄ちゃん、この豚の角煮自信作なんです!早く食べてください!」うん、分かった。」
うん、先手は豚の角煮にやろう。こっちは3人居るんだ。焦ることはない。という訳で
(庄太郎後は頼んだ!)
僕は豚の角煮を頬張りながらアイコンタクトで庄太郎に託した。
(ざけんな!てめえで言え!)
庄太郎は華お手製のフライドポテトをつまみながらアイコンタクトで返してきやがった。チッ、へたれが。
華が朝5時から早起きして作ったわかめ混ぜおにぎりにむしゃぶり付きながら庄太郎にアイコンタクトを
ギロリッ!
送ろうとしたら光が睨んできた。
目から光線でも出すんじゃないかってぐらい睨んできた。だじゃれじゃなくてがちで出そう。超怖い。
「華ちゃん、鬼一が何かお話しがあるんだって。」
そしてそのまま攻撃指令、やっぱり怖いよ光君。そういう所を直せば女子達にモテそうなのに。だがこの場面では感謝しないといけないのだろう。
僕は華に向き合い覚悟を決め
「あ、私もお兄ちゃんにお話しがあります。話しても良いですか?」
「あ、はい。お先にどうぞ。」
華も話があるんじゃしょうがないな。お兄ちゃんとして妹に譲ってやらないと。だから睨まないで光、アイコンタクトでへたれへたれって連呼しないで光。
「お兄ちゃん、私お兄ちゃんにずっと言いたかったんです。お兄ちゃんはとっても手間の掛かるお兄ちゃんでした。自分の体が小さいのに色々と無茶をしますし、門限はしょっちゅう破るし、防犯ブザーに変な執着心があるし」
いきなり愚痴が始まった。というか兄に対して手間が掛かるって…お兄ちゃん泣くよ。
「でもやっぱりお兄ちゃんです。私が本当に辛い時は助けてくれました!ありがとうございます、お兄ちゃん。」
……い、いきなりこんな事言うの反則だし。というか下げてから上げるなんていう高等話術いつの間に覚えたの!?お兄ちゃん教えた覚えないよ!まったく!
「!?、お兄ちゃんどうして泣いているのですか!?大丈夫ですか!?」
「な、泣いてないし!目から出てるのはただの弱いアルカリ性の液体だし!」
「いやそれって涙だろ。」
くっ、目からアルカリ性の液体が溢れ出して止まらない。これは涙じゃない。妹の前で兄が泣くわけない。だから決して涙じゃないんだけど、僕ってこんなに涙腺弱かったっけ?
そう僕が疑問に思った瞬間に僕は輝いた。
厳密に言うと僕が今いる地面が輝いた。
もっと言うと華や庄太郎達の足元も輝いていた。
えっ?何コレ?
混乱している僕達に構わず光はどんどん強くなり、そして
「うわああああああああ!!」
今まで味わったことの無いような衝撃を受け、気を失ってしまった。
久しぶりの投稿です!
まさかプロローグで話に詰まるとは思ってなかった…
という訳で次回からはちゃんと話の構成を決めてから書きたいと思います。
こんな色々と作者が至らない上に亀更新な拙作ではございますが今度ともよろしくお願いいたします。