第二部までの琵琶湖伝の流れ
第二部までの琵琶湖伝の流れ
最初から読んでいただいている方々と突然読み始めた
方では、読み方も内容への戸惑いも違ってくると思いま
す。人物表は何度か出してますが、事件の配列であるコ
ンストラクションものせて読者の便宜に供そうと思い立
ちました。以下は第二部までのそれぞれの話の内容的ま
とまりを述べています。
1話から3話は関ヶ原の始まり、忠勝の狂気を秘めた
駄々っ子オヤジぶりと謎の呪文「天地都在我心中(テンテ
ィツゥザイウォシンジョン)」、正英らの本多家家臣の紹
介。
4話5話は忠勝と並ぶ本編のトリックスター雑賀孫六の
物語と井伊直政、木俣守勝の紹介。
6話から28話は忠勝の超人性と島津の敵中突破戦におけ
る島津豊久の活躍とその悲劇的な死。
29話から43話は関ヶ原以後の家康の戦略と朝廷の不穏
な動き、そして真田一族の処遇をめぐる忠勝と真田信幸
の活躍を描いています。
44話から53話は孫六にこれまでの人生を語らせること
で雑賀衆について描きました。
54話から62話は直政の死と家康の平和へのあくなき
挑戦です。
63話「井原正英の憂鬱」から第二部琵琶湖決戦編です
が、部のタイトルはいずれ変えます。71話までは彦根
潜入指令です。以後井原正英と行動をともにしていく市
来良之介が登場します。
72話の「美濃街道」から84話まではこの物語の骨格
をなす空海様の中国での武術修行、帰国してからの日本
武術への影響や高野神拳、美里正拳、根来山王拳、雑賀
海王拳、美里拳論会、表正左衛門、平安百勝、竜雲和尚
や風韻の尼(風ねーや)などの説明がなされる重要部分で
す。
85話から91話までは彦根で隠密活動に失敗し美濃
街道を桑名に戻りかけるまでの場面です。
92話から95話は、正英、良之介と並ぶこの物語の
主人公の一人岡本お香が初めて出てきます。それと柳生
七子の登場です。
96話では再度の彦根潜入命令です。ここから125
話までが第二部の後半になりますが、あかつき峠の決闘
に始まり高西暗報や宮内平蔵の登場、そして彼らを家臣
とする独鈷比叡剣の使い手である烏丸中将成幹、所司代
付きとなっていた伊賀者の責任者喜市包厳や霧隠才蔵、
さらに所司代同心山内記念らが113話まで果てしなき
死闘を演じて行きます。
114話から119話まではお香とその父岡本邦源と
服部半蔵の関係を描いています。
120話から125話までは彦根有田屋を舞台にして
孫六がスパークします。弾けすぎて人間でなくなります。
以上が琵琶湖伝第二部までの簡単な内容紹介です。
第二部は特にアクションシーンが多いので、決戦編よ
り死闘編が良い気がしています。第二部までを読む参考
になったら望外の喜びです。