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第47話 架け橋隊


【定例幹部会議】


「其の後ダンジョンから連れてきた者達はどうですか?」

「ガハハハハ人間達とも普通にやってますなガハハハハ」

「そうですか、心の傷は簡単には癒えないでしょうみなさん良き話し相手になってあげてください。」


そう心の傷は神法でも癒せないのだ。色々イメージしたけど、結局は記憶を書き換えるような事しか出来そうに無かった…それは最終手段だ。


「ガハハにハハハ、連れてきた者達の誓約書は破棄しますので 其のように伝えて下さい」

「宜しいのですか?」

「ええ 余りにも酷く憎しみを抱いていたらと警戒しての事でしたから、誓約があると返って人間に迫害されていると思うでしょう」

「わかりましたガハハハハ」

「ただ自由にはそれなりのリスクが伴う事はお伝えしておきます」

「リスクとは?」「この国からの追放です」

「…左様ですね 其の様な者が出ない事を祈るしか出来ませんが、承知しました。」


今回救出したのがドアーフ3万人 エルフ1万人余りだった。


(いず)れはエルフの里に戻りたがる者も出るでしょう、其の時はシャーゼ宜しくお願いしますね」「はい」

「ハハハそれは然程(さほど)出ないと思いますぞハハハ」

「そうですか?」

「ガハハハハこの国の文明に触れては 里には戻れんでしょうなガハハハハ」

「ハハハハ私とてステイタスカードは手放せませんからハハハハ」

「それからサルハン」「はい」

「サテライト街の名をサルティとします。宜しいですね?」

「神の仰の通りに。」


サテライトの名は聞く機会が少ない方がやはり良いだろう。


****


わたしは縁側に姉妹揃って呆けている。


「小夏」「なんじゃ」「人間ってなんなんだろう」

「なんじゃろな」「小春」「あらあら 私にはわかりませんわよ」

「うん…わたしに殺意を向けたエルフがいたよね」

「あらあら そんな事もありましたわね」

「彼等のチカラを戻してあげて欲しいの」

「あらあら」「小梅は…人間らしいな」

「あらあら」「お腹すいたよー」「ごはんにゃん」

「あらあら まだ何も支度してませんわよ」

「おやすみにゃん」


【翌日の朝】


「ピンポーン!」「小梅シャーゼが来てるにゃん」

「おはようシャーゼ」「おはよう小梅」

「どうしたの今日は日曜日でお休みよ」

「はい 実は…」


昨夜小春に頼んでチカラを戻したエルフ達がわたしに謁見したいと…


「小梅あの者達に会ってあげては貰えない?」

「…わかりました。では 詰所の会議室で会いしましょう」


【会議室】


「この度は我々愚者の申し出を叶えて頂きありがとうございます。我々愚者を神の目に晒すのも万死に値する所、先ずは我々を元に戻して頂き有難うございます。一同小梅様に此の命を捧げる所存です。」


此れは…やばい奴が30人…


「我々小梅様のお役に立つにはどうすればと愚行し、人間とエルフとの架け橋になれればと愚行しました。小梅様のお許しが頂けましたら、我々はこれからプラムにて人々と共に暮らして行きたいと思っております、神の誓約書にてお約束させて頂ければと」

「…貴方達の思いはわかりました。誓約書は必要ありません。半蔵」「はっ」


…とうとう羽化したのか半蔵⁉


「彼等が街で暮らせるよう手配して」「はっ」


夕暮れの縁側…


「カナカナカナカナ」「カナカナカナカナ」


晩蝉(ひぐらし)が鳴いている。もう夏も終わりなのか…

せつないね。てっ、おい!まだ夏は来てないよ!

半蔵レベル高!


「彼等はどう?」「はい街の食堂や清掃の仕事に付きました」「そう」

「半蔵夕飯を食べて行きなさい 羽化のお祝いね」

「ありがとう御座います」


何時も活躍してくれてるしね


「半蔵!それは わしのから揚げだ!」

「小夏はがめついにゃん…猫のにゃん、吐き出すにゃん!」


 「あらあら」今日も賑やかな食卓だ…。



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