第37話 偲ぶ人
「ううーん…」きょうはやけに静かな朝だ…あっ雪が積もってる
「小春おはよう」「おはよう小梅」「小夏と玉ちゃんは?」「積雪に1番乗りじゃって飛び出して行ったわよ」「さあ小梅朝ご飯にしましょう」「そうね」
「ただいま…さぶい」
「あらあら こんなに冷え切ってお風呂沸かすから ご飯の前に温まりなさいな」「はーい 行くぞ玉ちゃん」「おう!」…先ずは鼻をかめ!「うージンジンじゃー!」喧しいわ「ふふっ」
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ルル小屋の様子はどうかな?ルル小屋にはストーブ擬きを設置したから大丈夫だとは思うけど…
窓から覗くわたしって…
バサンッ「冷た」後頭部に衝撃が「へへへ見たか玉ちゃんわしの豪速球」「あんにゃりょう!」バサンッ「わあー」
「はははざまー見ろ」小夏の顔面に直撃だ!
― 小夏&玉ちゃんvsわたし…fight! ―
白熱の中いつの間にか子供達も参戦だ!今日の授業は中止し雪遊びだ
雪だるまにかまくら そりに…スノーボード?まぁ良いか
わたしは今風呂にいる「痛っジンジンするう」いつぶりだろこの痛みは でもニヤけてしまう「小梅なにニヤけておる 気持ち悪いぞ」五月蝿いわ!
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此れから暫くは小梅の家は冬シーズンだ 身体も冷えるしtownプラムを4人で散歩する事にした。 流石にプラムでは普通に歩けるように成りつつある チラチラ視線はあるが 右手に小春左手に小夏で…肩の上に玉ちゃん…お前は歩かんのか!
ドアーフ達が来てから道も石畳みになり綺麗な街並みが続く…流石にチラチラは続くのか…お前か!ミハエル!
今日の夜は縁側の部屋に幹部達を招いて鍋&ゲーム大会だ!
大変盛り上がっている…小夏は?…こたつの中で喧嘩が勃発中だった。
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…
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「兄ー兄ーかたぐるまぁー」
「わぁえへへおっこちた 兄ー兄ーかたぐるま…」
「うーん…ここどこ?おとうおかぁ」
「あら起きたのね」
「おばちゃんおじちゃんだーれ?」
「…どうしたのかな寝ぼけているのかな」
「夢を見てたのね さぁご飯にしましょね」
「兄ー兄ー…」…「ニャー」「ううーん」
こたつで眠っちゃったみたいね 3人とも寝ちゃってる
今日は此処に布団を引いて寝るかな
「はいはいみんな布団で寝るよ」「にー抱っこ」「ふふ 玉ちゃんたら」
わたしは結局3人を抱き上げて布団へ…
…
…
…
あっあっ… 暑いわ!
…なんで3人共私の布団にいるんだ。
「ふふ 可愛い寝顔ね…ゆだれを布団で拭くな!」
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「おはよう」「おはよう小梅」「ミハエルが待ってるわよ」あら何かしら?
「ミハエルおはよう」「おはようございます小梅様」「わたしに用みたいだけど?」はい実は 昨夜town桜の住民が1人なくなりましてな」
「それはどういう事」「いえ老衰で亡くなりました」「そうなのね」
「それでですな 教会の敷地に埋葬しようかと思っているのですが 許可を頂きたく」
そうよね…「ミハエル 今まではどうしていたの?」
「森近くの空き地に埋めるのが恒例でした」うーん ただ埋めていたと言う事よね そこから病気が発生する可能性もあるしヒールで治せわするだろうけど 今のマロン教国の人口が100万人弱仮に年1割の人が亡くなると10万人逆に生まれてくる子もいるわよね
「生まれて来る子供はどうしていたの」
「貧民街では状況が状況でしから例え身籠ったとしても残念ながら…それでも生まれてくる子は居ました」
「…そうね 今教会の状況はどうなってるのかしら」
「各教会に神父を置き其れらを大体10括りに1人の司祭を置いてます」
「わかりました其れでは亡くなった方の墓地を作りましょう」
「墓地とはどの様な物ですか?」
「亡くなられた方を思い偲ぶ場所ね」
「先ず貴方に新たなチカラを授けます」
浄化と殺菌だけどね
「神の導き」そう言ってミハエルに手を翳した
「おーうおー此れは」
ミハエルは金色の輝きに包まれた…良かったよ上手く付与出来て
「神の導きを司祭と神父に伝授しますので集める様にして」
「神の導きは亡くなられた方に施して貰います 此れは安らかな眠りに誘うものですから」
…ミハエル?おーい 戻って来ーい!
「神の導き…なんてなんて…」はいはい
「それから出産の経験をしている方は教会に居ますか?」
「おーい!」「はっはい 助祭にそれなりに」
「そうですか此れからマロン教国では多くの子が産まれるでしょう出産専用の施設を作りますので 其の助祭達にはそこで出産のお手伝いを命じます其の助祭達にも神の導きを伝授しますので一緒に集めて下さい」
「はい 神命確かに承りました」
…まっもう良いよね
その後ユーリに経緯を話して ドルドに出勤するジョセフを捕まえ墓地と施設の設置を命じた。
…わたしは何時も後手後手だ。
今 わたしはドームに来ている こんなに沢山いるのね
「神の導きをあなた達に伝授します」手を翳した…
静寂の後 祈り出す者 涙する者…そうなるよね
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最近日課になった散歩をしながら わたしわ前世に思いを寄せる…
わたしの死後 わたしを偲ぶ人は居たのだろうか…
「うっ苦しい」尻尾が…ギュッ「きゃっ!」




