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第36話 寒い寒い…

マロンカーニバルも無事に終わり わたしは縁側で 猫 を撫で回している

「ニャー」もっとするの?「ニャー」ようし…「どうしたの玉ちゃん」

「小梅は猫と仲が良いのね」「うん ムニムニ」「ニャー」「私も撫でて良い」「良いわよ」


 …玉ちゃんが恐る恐る伸ばした指をピタッ……猫が手で止めた…ハハ


 尻尾のある者どうしいずれ仲良くなるだろう。


 此処数ヶ月ですっかりマロン教国も変わった 交通も流れるゴンドラとして利用されつつある 各街とプラムの間を周回しているのだ わたしも乗ったがなかなか良かったよ。


 わたし達の家の敷地は 小梅の家と呼ばれるようになった 此処には四季がある もうすっかり秋になったが庭にある柿の木以外は青々としている…異世界の木だからね それでも田園風景は日本の秋其のものだ(じき)に雪も降るのかな?


「パチっ!……パッチ!……」


「小梅焼けたぞ」小夏が焼き芋を焼いてくれていた 焚火なんていつぶりに見ただろう…「ありがとう」「あらあら 美味しそうに焼けたわね」「じゃろ」半分に割る湯気が香りを運んでくる うんーん甘くて美味しい この縁側には わたしが前世で欲しかったものが全てある。


「小梅あまり沢山食べるとぷーだぞ」

ぷーって ふふっ。

前世ではなんで手に出来なかったんだろう この時間が。


 この世界の人は休みと言う概念が薄い様だ 1日1日が生きる事に精一杯だったからだろうか 前世でも生きる事に精一杯の人は働き詰めだった様にも思う少し前までは違った気がするのだけど…


 わたしは幹部会議で提案した 地球の暦を丸パクリだ

7日間を1週間とし日曜日から始まり土曜日までだ わたしの感覚からすると月曜日から始まっていた様に思うが まぁ細かいことはさて置き日曜日が休みで土曜日は半ドンだ…祭日はどうしよう?取り敢えず祭日はそのうち考える事にした。


「7日に1日休みと言う事でしょうか?」「そうね」「半ドンとはなんでしょうか?」「午前中だけ働いて午後からは休みよ」「国の者全員ですか?」

「そうね交通もゴンドラがあるし食堂にも自動提供機があるから大丈夫と思うのだけど 土曜日休みで日曜半ドンとの交代制でもいいわね」「警備隊もでしょうか」「そうね大きなトラブルが無い限りは民のチカラで解決出来るでしょう 実際トラブルも起きてないわよね 働きたいと言う人もいるでしょう そう言う人は働いてもらって良いのよ 自分のしたい事に時間を使うの 曜日はあなた達にまかせるわ7日間のうち1日休み1日半ドンで」


 取り敢えずみんな納得してくれた。


「何か他にある人は?」「小梅様宜しいでしょうか」バッカスだ。

「townシャインで 歳をとり動くのもままならないものが幾人か出てきまして」そうだよね 何時迄も動ける訳が無い…前世でわたしがそうだったのだから

「そうですね家族のいる人はそのまま家族と暮らしてもらって そうでない人は新たに施設を作りましょう そこで働いて貰う人も必要ね ユーリ人集めてお願いね」「はい」「この施設は各街にも必要でしょうから ジョゼフお願いしても」

「ガハハハハ勿論ですともガハハハハ」


 ****


 縁側でまったりと田園風景を眺めている。


「小夏」「なんじゃ」

「この国は上手く回りだしていると思うの」

「そうじゃな」

「外の国はどうなってるかなって 物流も止まって ナマズーもいなくなった」

「何もかもは救えんよ それは神でもじゃ」

「小夏でも?」

「ああ 滅ぼす事は出来ても 救う事など…小梅は良くやってると思うぞ」

「あらあら」「ニャー」むぎゅ「キャッ!」


 わたしはみんなと一緒にいたいだけ

   …

      …


「お母さん お腹…ううんなんでもない 」


「寒くないかい」


「うん あ母さんがぎゅーってしてくれるから寒くないもん お母さんあったかいね」


       …

    …

 … …あっあっ… 暑いわ!


 わたしの布団の中に4匹…なんかあたたかい夢を観てたんだけど?

だいぶ寒くなって来たからね 小梅の家。


 あ~寒い寒い…詰所へ「ユーリおはよう」「おはよう小梅」「ルル小屋に来る子供達に 此れを着せてくれる」「此れは何?」「半纏(はんてん)って言って温かいのよ」「小梅の家はだいぶ寒くなったものね…?ね!」

「はいはい ユーリ達の分もあるわよ」「ありがとう 私達も初めての経験だから」そうだエントールは1年通して暖かいから…雪でも降れば子供達も喜ぶかな ふふっ。


 ****


 幹部定例会議


「此れより幹部定例会議を始める どうぞ」

「今日はわたしからは特にありませんが 何かありますか?」

 …静寂…「でわ 近況報告をお願いします」

「ユーリお願い」

「はい 各詰所支所も滞りなく順調に機能してます」

「デクお願い」

「料理人達の数は1万人を超えて 店を構える者も増え独自のメニューを作る者も出て来てるぜ」

「ボーお願い」

「警番が住民に親しまれて地域の情報なども持たされて来ています 特にユーリの所の騎士団はドルドで行われたLive以来若い女性の憧れになっています」


 みんな国の規模に合わせて都度対応してくれてる様だ


「シャーゼ エルフの里の様子はどうかしら?」

「子供達や御庭番がもたらす話に随分と興味を持つ者が増えている様です」

「そう」

「でわ 最後に半蔵今回追放した者の人数をお願い」

「はい 108人になります」

 この人数が多いのか少ないのか

「朝晩の祈りを今一度住民達には徹底して」

 感謝の気持ちがあれば追放になどなる筈が無いのだ。


 会議終了後会議室で其のままお茶会だ


 寒くなって来たので裏庭のお茶会は暫くお預けだ 暖かい紅茶にレアチーズケーキだ「また新しいケーキね」「美味しそうなのです」

「此れ美味しいんですよね」自爆しましたよカミラ…みんなで和気藹々(わきあいあい)と話していると オリビアが横に来た 「どうかした?」

もじもじするオリビア「お母様」と後を追うように来たヴィクトリア


「小梅様…私も小梅の家に住みたいです」「構わないですが バッカスはどうするの?」「あの人は邸宅で暮らしていれば良いです」…あれ?

「喧嘩でもしましたか」「いえ仲は良いです」でわ なぜ?

「私もみなさんとご一緒したいのです」

そうかそうだよね 仲間はずれ感があったのか…今幹部で小梅の家に住んでないのは クラウン夫妻と炉利エルにガハハとオーウェンか…

幹部は全員 小梅の家住まいの方が都合が良いかもね


「わかりました明日にでも夫婦で越して来て下さい」

「炉利エル」あっ違った「ミハエルとジョゼフ オーウェンも明日から小梅の家に家を用意しときますから越してきて下さいね」

「有り難き幸せ此れも一重にマロン様の導き…」はいはい

「わしは今まで通りでは駄目かのう」

 おやおや…絶対服従のガハハが…

「何か不都合でも?」

「ガハハハハ子供達が気掛りでのうガハハハハ」

?子供達が気掛かりなら返って…おやおや

「あっナムジ」わたしの視線に反応するガハハ…決まりだね

しかしどうしようかなわたし達の家とルル小屋は繋がってるからな…

ルル小屋は小梅の家の別区画として其処にナムジと子供達それとガハハで良いかなこうして小梅の家に新たな住人が加わった。



 寒い寒い「ただいまー」

「おかえり」「おかえり小梅」「小夏わ?」

「今日は縁側の部屋で鍋にしようかと 先に向こうへ行ってるわ 運ぶのを手伝ってくれる」

「はーい」

 カチャ…其処にはコタツを挟んで回りながら威嚇し合う2匹

「ニャーヴ グルグルグル」「シャーッ」


 …コタツだぁーやっぱ日本人の冬はこれよね。



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