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第33話 笑いながら泣いていた

夕食の後わたしはステイタスカードの大量生産だ!自動で勝手に作れないだろうか?

 『スキル auto 3Dprinter を獲得しました』…出来たよ!

    …

  …

 翌朝 (まり)で遊ぶ 猫の気配で目が覚めた…。小夏お前か!

寝ぼけながら遅い朝食を頂いている「ピンポーン」「小梅おはよう」「ユーリおはよう」「ジョゼフ王から謁見の申し出が有ったわよ…どうする?」「…どうしよう?」「ふふ そうよね謁見なんて仰々(ぎょうぎょう)しいわね小梅にわ」「わかったわ午後から詰所の執務室でお茶でもと伝えておくわ」「ユーリドアーフの所に行ってるの?」「ええ わたしの出来る事からしっかりやらないとね」

 そっか 昨日の戦闘で自信を取り戻したかと思ってたけど そう簡単じゃないよね。


「ユーリ此れを持って行って」わたしは昨夜作ったステイタスカードを100万枚ユーリのポシェットに移した。念の為に多めに作ったのだ…autoだけどね。



 午後わたしは執務室にいた…暇だ!

シャーゼとリーゼと3人でチーズケーキを食べている、美味しい…「トントン ジョゼフ王がお越しになりました」「どうぞ」「小梅待って!」


 …シャーゼとリーゼが慌てている…なぜ?


 程なく扉が開きジョゼフが入って来た。


「本日は神の茶会にお招き頂きありがとうございます…此れは少しばかり遅れてしまいましたかな」


 若干の気まずい空気の中 仕切り直しだ!シャーゼとリーゼがケーキとお茶を出し わたしの後ろに控えた ジョゼフって昨日見た時より小さい?

まぁドアーフ全体的に小柄だとは思ったけど…。


「さぁどうぞ召し上がってください」と わたしはお茶を一口 それに続いてジョゼフも一口…ん?

止まった…お口に合いませんでしたか?


「これは失礼しました 余りの美味しさに…」


 続いてケーキをわたしが一口 それを見てからジョゼフが一口…また止まってるよ!昨日の夜から見たこともない美味しい食事を腹一杯食べさせてもらって皆大喜びしてるらしい。


 ドアーフ達は此処1週間まともに口にしていなかったそうだ。


「神よ わしわ…この様な日が訪れようとは 夢にも思っていませんでした ガハハハ!」と大笑いしてるジョゼフの瞳からは涙が溢れていた…


「神よ ありがとう」わたしは取り敢えずジョゼフが落ち着くのを待ち「わたしは神ではありません。この国の名はマロン教国 神マロン様を信仰する国です 国を納めては居ますが マロン様を信仰する 1人の人間です」


「マロン様ですか…神が想う神がいるって事ですな ガハハハ」


 わかって無いようだ。


「本日お目に掛かりたかったのは どうしても早く御礼を申し上げたく ご無礼かとは思いつつも ユーリ殿に謁見の打診をしてしまいました…この様な配慮まで頂き…わしは…ドアーフ 一同 神に忠誠を」


『スキル 神様の道しるべ .ct 920455』なんですと!


「其方のエルフの娘さんは長をなさっていると仰っておりましたな エルフの者達は健在なのかな?」「ええ 今は集落すべてがマロン様の加護下にあります」「そうですか…集落にディランと言う名のエルフはおらんかな?」「…ディランは先先代の長の名で私の祖父にあたりますが…」「そうかそうか其方が…ガハハハ」「ディランは今は…」「長老として今も村にいます」「そうか健在か ガハハハ」


 ジョゼフとシャーゼの祖父は知り合いらしい。昔はサテライト大陸にドアーフの国があったそうだ。ドアーフもエルフも人間達の襲撃にあいドアーフの国は崩壊 エルフ達の集落も消えたらしい。だがドアーフとエルフ達の多くはサテライトのダンジョンに入る事に 一途の希望を掛けた。


 ジョゼフは囮として側近達と共に海に出たそうだ 辿り着いたのがドラード大陸。当初はドアーフの技術にどの国々も歓迎してくれていたのだが

大陸が1つの国になった時 あの島にドアーフの街を作ってはどうかと言う話があがりあの島でドアーフは暮らし始めたらしい。


 それも最初は良かった 国の王が変わる度に徐々に 傷ついた人間が送り込まれるようになり最終的に先日の様な状態だったそうだ…。


 シャーゼに近い内にディランに会おうと伝えてくれと言い笑いながら帰って行った…豪快な人だったよ…「こんな喜ばしい日は無い」と 笑いながら泣いていた。ドアーフも長生きなのかな?


 夕方わたしは縁側で猫と一緒に田園を眺めている…

後ろで1匹の神が鞠と戯れている…猫は大人だね。


「シャー!」うるさい(ねこ)


****

【翌朝】 


「おはよう小春」「おはよう」「ニャー」「おはよ猫」「小夏は?」「御庭番集めて縁側にいるわよ」


 わたしの御庭番集めて何をしてるのかな?


「猫も行く?」…?… 行きたくないのね。


「腹の底から叫べ! そんな事では小梅に握り潰されるぞ!腐った果実が如く!」


「…。」ほっとこう。


「おはようカミラ」「おはようございます小梅様」わたしは詰所に来ている。「カミラ1人?」「はい 皆さん自分に出来ることを見つけて奔走してます」そうなのね「カミラ一緒にお茶にしましょ」「いえ私は…」遠慮するカミラを詰所のソファーに座らせ隣にリーゼ今日シャーゼはジョゼフの所へお爺ちゃんのお使いだ。


 わたしは2人に新作のレアチーズケーキを出した。


「さぁ食べましょう わたしの新作よ!」「よろしいのでしょうか 私達だけ小梅様の新作を」何やら女子の間で抜け駆け禁止なる話が出ている様だ それは無理ムリだよ!「黙ってればわからないわ」そうこの場に居ないのが悪い!「バレたら わたしの命令で味見したと言えば良いでしょ」

「でわ 頂きます」わたしも一口…うーん美味しい!「此れは…黙っていられないかも」


 教会にも人が沢山集う様になり ミハエルは教会の建設が出来るかドアーフに相談しているそうだ。街のあらゆる整備や補修に様々な相談がドアーフに寄せられているようだ。


「カミラも わたしに様付けは要らないわよ」「とんでも無いです…神様に…」「あら わたしは神様じゃないわよ ふふっ 此れからも仲良くしましょうね」「はい」貴女の上司は本物の神にちゃん付けしてるけどね。


 ****


「此れよりマロン教国特別臨時会議を始める…どうぞ」

「みなさん お集まり頂きありがとう このひと月余りで 多くの仲間を迎え入れる事が出来ました 先ずは皆さんに(ねぎら)いの言葉を」

「そして新たな仲間のドアーフの王ジョゼフ 宰相のオーウェンをこの席に呼べた事を喜ばしく思います」

「神よ 喜ばしいのは我々の方で御座います それに私目は王という名は捨てました無論此方のオーウェンも 我らドアーフ神の民になれた事心より感謝しております」

「もう無理…」

「小梅様机に寝そべらないで下さい」

「だって」「ガハハハハ皆が言っていた通りの神ですな わしも堅苦しいのは好みませぬガハハハハ」

「ははは びっくりさせるなよ小梅この世の終わりかと思ったぜ…あれ?」


 暫しの静寂のあと わたしは続けた。


「ジョゼフ 貴方にはドアーフの民そして囚われていた人間達を其のまま任せます 1つの街としてマロン教国のチカラとなって頂けるかしら」

「神よ かしらなどと言わんで下さい 神の命じるがままに此ジョゼフどの様な命も成し遂げてみせましょうガハハハハ」

「ありがとう ジョゼフ貴方を幹部として迎えるに当たり 神の誓約書にサインをしてもらいます 誓約を破れば貴方は即死します」

「ガハハハハ 神が死ねと仰るなら今この場でこの命貴方様に捧げますぞガハハハハ」


 こうしてジョゼフ オーウェンが誓約書にサインをした。

人類が滅びる事 それを避けるために国を作ったことを2人に話した。


「ガハハハハ面白いですな 神 わしも一枚噛ませて貰える事 大変光栄ですぞガハハハハ」


 この後わたしの出番は殆どなく会議は終了した。


 何処までも豪快なガハハ叔父さんだった。会議終了後シャーゼはガハハ叔父さんを伴って集落へ向かった。わたしから差し入れに小梅酒をシャーゼに持たせた。「宜しいのですかこの様な貴重な酒をじじい共に…」酷い言われようだな 長老&ガハハ


 街の名前も決まった わたし達がいるこの街をbeginning town プラム。バッカスの街がsummer town シャイン。ミハエルの街が spring town 桜。

ジョゼフの街が dwarf town ドルド。…かつて存在したドアーフの国名だ。其れからエルフの集落を エルフの里と呼ぶことになった…定番だよね。さあ わたしも帰って縁側でマッタリするぞ!


「小梅!」「なに?ユーリ」「小梅はこっち」執務室に連行された。「な 何!此れ」「 許可の申請書よ 」「机から溢れてるけど…」「まだまだあるわよ ちゃんと確認してから印を押してね」此れ終わらなく無い?…窓に1枚の紙が……ペタン!ぺタン!ペッタンコ!


  だれがペッタンコじゃ!




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