第27話 クラウンコンフォート公爵家
ぷにゅぷにゅ~ あ~癒される。
「ニャー」
「此の肉球が堪らない」
シャーゼとリーゼ2人が羨ましそうに此方を見ている。此の肉球は譲れない!穏やかな日が続いている。神様達はルル小屋へ竹馬を持って遊びに行っている…少し寂しい…。
「ピンポーンピンポーン…」
「小梅サキが呼びに来ている 何やら慌てている様だ!」
わたしはサキに連れられ柵の前に…何あれ⁉
「ヴアッハッハッとどめはわし自ら刺してやる、ありがたく死ね!」
『小夏 小春柵の前にすぐ来て!』
『来てるぞ…不味いな』
『2人ともお願い』
『おう』『あらあら』
「うぉー!」「カシャーン!カシャーン!カシャカシャカシャカシャーン!」「うぉー!」
柵の前には 此方に背を向けた人々が大勢 其の先に 剣を突きつけられてる 女の子? 突き立てているのは…ゲッヒン第3王子 其の後ろに…何人いるんだろ木の間にも何人もいる!
「させるかぁ―!」(カッキーン!)1人の女騎士が飛び出した…。
わたしはゲッヒンの剣を『BAN!』
小夏が襲われていた人達を柵の中に『空間転移を習得しました』
ひさびさだよニコニコちゃん
小春が桜の伊吹でゲッヒン以下を吹き飛ばした!
「「「また――――!」」」
―――静寂―――
ゲッヒンが消えた…「消えた?あ奴らは…お嬢様!」先程ゲッヒンに飛び掛かった女剣士が気を失ったお嬢様…?を抱きとめた。
「此処は…誰だ!」
「エリカ私よ」
「ユーリ…なのか…」女騎士が倒れた。
身体中傷だらけだ ルルがヒールで癒している。
「ざわざわ…ざわざわ…」襲われていた人達 もざわめき出した。
「みなさん大丈夫です 此処は安全ですから安心して下さいな」
皆んなを迎賓館に案内するよう ユーリに言い 一先ず騒ぎは収まった。 ルルもみんなと一緒に行き怪我人の治療に当たっている。
何時もの会議室に今はユーリとルル以外の幹部が集まっている。
事の顛末は 警備隊が警備中大勢の武装した兵士が現れた。だか柵の手前で一部の兵士と他の兵士が対立を始めたと言う。駆けつけたユーリが其の様子を見てサキをわたしの所へよこしたそうだ。
「彼女等の怪我の治療と食事を用意しないと…」
「小梅様 助祭達を全員向わせましたので治療は大丈夫です」
「俺も料理人達を行かせたから心配いらねえ」
みんな頼もしくなったわね。
「ユーリと女騎士は知り合いだったみたいだけど」
「それに付いては俺から説明するよ」
「エリカ…女騎士エリカと あのお嬢様は月に一度貧民街で炊き出しをしていたんだ」
「左様で御座いますな あのお方はクラウンコンフォート家のご令嬢ヴィクトリア様です」
「俺たちも何度か手伝った事があるんだ」
「貧民街と言うと今 内の民の…」
「そういう事だな 中にはお嬢様の気まぐれと陰口を吐く奴もいたけどな」
「気まぐれでも施しを受けて置いて陰口」
「中にはそうゆう奴もいたってことさ」
「持つ者と持たざる者 少なからず軋轢を生むという事じゃな」
『其方とて前世で女子会が羨ましかったと言っておったではないか』
確かに羨ましかったけど『けど…わたしは妬んだりは…』
『言い切れるかのう』
ゔっ『他人を羨んだり妬んだり 儘ならぬものよ』
『じゃあ今の内の民も…』
『じゃな今は良くても何は…まぁ仮定の話しを今してもしょうがあるまい』
「じゃあ内の民達も彼女達を知ってるのね」
「飯をくれる人ぐらいには覚えているかもな」
「彼女達に話を聞かないと始まらないはね」
****
話を聞くのは明日以降する事にして会議を終えた。縁側で夕焼けを観ている。
「ニャー」はい食べて「ニャー」
「小梅余り思い詰めるな」
「うん」
「人とは色々な感情を抱く生き物じゃ 悪い感情を抱いても善で有ろうとするなら それも良しではないかのう」
「あらあら 随分と難しい話をしてますのね…今日は以前頂いたオムライスを私が挑戦してみました 冷めないうちに御賞味下さいな」
「うん ありがとう」
オムライスには真っ赤なハートマークが描かれていた。因みに小夏のオムライスは渦巻きだった…。
めちゃくちゃ喜んでるよ!
****
「ううーん…お嬢様!」
「気がついたわね」
「ユーリ!ルル!」
「静かにする」
「お嬢様が眠ってらっしゃるわ」
「…ありがとう お前達が助けてくれたのだな」
「いいえ教祖様 御姉妹よ」
「小梅様神!」
「…神様が…そうか 私達は死んだのか?」
「違うは生きてるわ」
「此処は何処なんだ…私は魔物の森に…第3王子…あいつらは!」
「小梅様達が追い払ったわ」
「あの人数を!」
「ええ 安心して…ここはマロン教国よ」
「マロン教国…聞いた事がない…」
「取り敢えず今日の所は安心して休んで」
「ええ そうさせてもらう…ユーリ ルルまた会えて嬉しいわ」
****
「ヴィクトリア様 エリカおはよう」
「本当にユーリなの?」
「ルルも居る」
「…良かった…本当に」
「私達と一緒にいた他の者たちは?」
「みんな無事よ」
「ありがとう」
「教祖様にお会い出来る?」
「ええ 2人が目覚めた事を伝えれば 午後にでもお越しになると思うわ」
「それはいけませんわ 私が出向かなくてはなりませんわ」
「…小梅様に聞いときますね」
「みんな食堂で朝食を食べてる」
「そうねヴィクトリア様エリカ 一緒に行きましょう」
「みんな…良かった無事で」
「はい ヴィクトリア様」
「話したい事はあるでしょうけど 先ずは頂きましょう」
「此れが パンなの…なんて柔らかくて美味しいの…このスープもなんて味わい深いの」
「お肉もサラダもある」
「サラダ…?」
みんなの驚きと質問は止まらなかった。
****
「ニンニン!ニンニン!」
詰所の裏庭で木から木に飛び回ってるよ…神?
「小梅様」
「おはようサキ」
「おはようございます」
「ヴィクトリア様がお目覚めに成られたと」
「そう良かったわ…でわ 会いに行きます」
「お待ちください ヴィクトリア様が此方に伺うので 小梅様のご予定をお聞きして来るようにとユーリ様から」
「小梅」
「なにシャーゼ」
「小梅はこの国の王なのだから自分から足を運ぶ様なまねはしないほうが良いわよ」
「…?…王!」
「今更気づいたのか小梅はのう…」「あらあら」
「迎賓館の謁見室で待たせておけば良いじゃろ」
****
「マロン教国教祖小梅様お目に掛かれて光栄です。わたくしクラウンコンフォート公爵娘ヴィクトリアと申します ヴィクトリアとお呼びください この度はわたくし共の命をお救い頂き感謝いたします」……
『神様神様』
『なんじゃ』
『わかんない』
『なにがじゃ』
『すべて』
『じゃな』『あらあら ふふ』
「ヴィクトリア」
「はい」
「…場所を変えましょう」
「…?」
こうしてヴィクトリアとエリカを連れて詰所の会議室に…迎賓館を出た2人は振り返り驚愕していた。だよね わたしもびっくりしたもの…余りの立派さに。
会議室には幹部とヴィクトリアとエリカ2人は ユーリとルルの間に座って貰った。
「あー落ち着く…」
「小梅どうした 迎賓館は?」
「わたしの居場所じゃないわ…」
「ははっ わかるわかる」
「ユーリあれってデク?」
「そうよ」
「教祖様を呼び捨てに…」
「小梅は堅苦しいのが苦手なの」
「あなたまで」
「それでもみんな小梅の事を敬っているわ デクもボーもルルも私も小梅の為なら命を捨てる覚悟があるの」
「小梅様少しは形式とか式たりとかを」
「わかんなーい」
「小梅様 お客人の前で其のような事」
「あれは居なくなったミハエル神父…それにもしかしてエルフ?」
「そうよ小梅が貧民街の人をみんな救ったの エルフの集落もね あのエルフの彼女はエルフの長よ 今は小梅の秘書をしているわ」
「ヴィクトリア様 お久しぶりです」
「貴女は?」
「貧民街でお世話になった サキです お忘れに成られてしまいましたか?」
「まさか本当にあのサキなの?」
「はい」「なんて立派に成られて…」
「教祖様!」「はっはい」「わたくしクラウンコンフォートヴィクトリア、教祖小梅様に忠誠を」…『スキル 神の道しるべ Ct.402』
この後ヴィクトリアとエリカからエントールで起きた事 魔物の森で起きた事を聞いた。
第3王子ゲッヒンが魔物の森に行くにあたり貴族に招集を命じた。それに対してクラウンコンフォート公爵が意を申して その場で切り捨てられ、父の代わりに ひとり娘のヴィクトリアが進軍の参加を命じられた。
クラウンコンフォート領を王族領にする為に魔物の森でクラウンコンフォートの私兵諸共ヴィクトリアを始末する予定だったそうだ。 ゲッヒン本人があの時嬉しそうに語ったそうだ。 アホなのか!
今回の進軍には延べ1000人が召集されたそうだ。
「お父様はどうなされたの?」
「今頃は殺されているかもお母様も」
「貴族街では私達親子は邪魔者だもの 爵位ばかり高くて平民街に金を流す異質な存在だったから…」
『公爵と言うておったから王族の血を引いておるのじゃろうな』
『ゲッヒンの親戚とか?』
『いやエントールが一つになる前の国王じゃろな』
そうか国が幾つかあったんだ。
「無駄なものなど無いといつも言っていたわ 私達を蔑む貴族や家臣達の事も」
家臣にも蔑まれて…
「ヴィクトリアと一緒にきた人達は?」
「私の味方をしてくれる近衛騎士団エリカを団長に10名 父の片腕のオノマス近衛師団団長の部下達が30名の40名です 父が連れて行きなさいと…」
「お父様の所には味方は残っているの?」
「オノマス団長以下20名と信頼に値する家臣の10名 後のものはこの機に反旗を翻すと思います…。」
「そう…エリカは騎士団という事だったけど馬はどうしたの?」
「第3王子が進軍の邪魔になるから置いていけと…」
「馬は何頭いるの?」
「22頭います」
『小梅 悪い顔になっとるぞ』
『お代官様ほどではごさいません へへ』
『あらあら』
『じゃあ ちょっと行ってくる』
『いってらー』
『あらあら 夕飯には帰って下さいね 作って待ってますから』
『わかった』
わたしはヴィクトリアとエリカ含める騎士団10名と色々説明が大変そうなので、お守り役としてユーリとルルを連れクラウンコンフォート邸上空にいる。
「おう取り囲まれているね…エリカ厩舎は何処」
「邸宅の裏にあります」
「みんな大丈夫?これから厩舎の前に降りるから速やかに馬を集めて」
「はい 頑張ります」
全員で厩舎前に 馬を前にすると動きがいいな 流石騎士団だよ 馬を連れて全員で…UFOへ…
シマッタ!馬が暴れ出したよ…
私はイメージする貴方は段々眠くなると…馬と一緒に騎士団も眠ってしまった…。
次にヴィクトリアを連れて邸宅の前に門の外が騒がしいよ!
ヴィクトリアが呼びながら戸を叩くが反応が無い…。仕方がないので「BAN!」「ドンっ!」わたしから中へ…
「シャッシュン!」切り掛かって来たよ!それはそうだ!
「オノマス!」「お お嬢様!」
「みんなは何処?」「地下室に…」
「直ぐに全員連れて来て!」
「わかりました!」
「ヴィクトリア!」「お父様 !お母様!」
「ヴィクトリア良く無事で…」
「お父様 お母様 これで全員ですか?」
「ああ 皆寝返ったよ…。」
貴方は段々眠くなる…この場の全員が寝た。後は 戻るだけUFOから邸宅と厩舎を はい、チーズ!ここまで来たついでだ!
王宮の上に効果音を放ちながら静止 人が出て来た所で王宮前の噴水に
「火炎BAN!」「「「ズドーン」」」
「ただいまー」「おかえりー」「おかえり」
「小梅 今夜はラーメンだぞ!」ニンニン…
「小春ー!替え玉!」ニンニン。




