1/4
エピローグ
死のさ中、俺は記憶がどんどん崩れていくのを体験した。自分が何者かも分からなくなって胸にぽっかり穴が空いたようだった。
俺は必死に思い出そうと頭を振り絞る。されど頭に浮かぶのは疑問のみ。言葉すらも忘れてきて、こうして輪廻転生をするんだなと思った。
僕の記憶は消えた。死んでしまったからだ。美しい思い出も全て…だから俺は願った永遠に記憶を持っていたいと。
次の人生の記憶はずっと覚えているのだと。何より怖いのは忘れてしまう。ことだから。
2章からは残酷な表現が多々出てきます。