虹食
掲載日:2021/02/28
2時でなくても。アタシは虹が食べたい。そんな衝動にかられたのはいつからだろうか。雨上がりの青空に虹がかかっている。なんて美しい虹だろう。虹の端はどこだろう。捕まえることができたなら。食べてしまいたい。手で掴もうとしても掴めない。邪念が虹に気づかれてしまうからなのだ。
「っておっちゃん虹食べとるやないかーい」
「あーうまいうまいおいしかった」
「ひとくちでええねん。虹食べさせてーな」
「あかんねん自分で捕まえたものしか食べられんのや。こーゆーもんはな自分で捕まえて食べなおもろないっちゅーことやろな」
「ほな捕まえ方教えてーな」
「直接触れようとせんで、この箸つかってみーや」
捕まえた!これが本物の虹の味というものか。なんともいえない味がする。美味しい!
「っしゃ!次は月虹食べてみよか!」
「せやな!」




