かつて上岡龍太郎氏は「遠回りするから探偵ナイトスクープは面白い」と評したそうです
そして次に考えたのが靴!(苦笑)
まあ正確には、衣服の基本コンセプトですね。
色々な方向から考えてはいて、例えばテントなんかも調べました。
最近の一人用テントは優れもので、なんと1kg未満の品さえ。三人用で2kg前後なんていうのも。
しかし、異世界リュック的には贅沢品と言わざるを得ません。対重量コスパが悪く感じます。
夫婦や家族といった前提で、やっと導入検討ではないでしょうか?
となると就寝用の道具は、サバイバルシートだとかエマージェンシーシートなどと呼ばれる、アルミ蒸着した防寒と保温に優れたブランケットです。
これは要するに使い捨て気味のポリ製シートで、アルミを蒸着で性能を高めています。
畳一畳ほどの大きさで、真冬でも包まっていれば夜を凌げますし、防水なのでギリギリ雨具にもなり、アルミが光を弾くので砂漠などでの炎天下対策も。
それでいて折りたたむとポケットティッシュ程度で、一枚当たり50~100g。
お値段も一枚当たり、だいたい2~300円とリーズナブル。
最近ではサバイバルセットで定番なことも。
これは要するに超ハイテク毛布で凌ごうという作戦ですから、服装で手を抜けません。
どんなに毛布が凄かろうと、その中身で垂れ流してたら意味ありませんし。
また、これは破損しやすいので、べつに地面へ敷く何かも欲しいところ。登山などでも推奨されるテクニックです(後述)
でも、適切な服装ってなんじゃらほい?
という訳で登山家さんの知恵、三層式を参考に。
これはインナー、ミドル、アウターと重ね着で調整する思想です。
まずインナーは通常の下着と同じですが、登山家の場合、絶対に省略しません。
なぜなら汗をかいたままでいるのは危険――気化熱によって体温が奪われるから(基本、通年)
もしくは汗による体温の発散が滞ったら、熱中症なども考えられるからです(暑い時期)
ようするに替えの下着が最低限で一式は必要となります。
洗えない状態でも、汗を絞って乾かさなきゃなりません。でないと次に着替える渇いた下着がないですから。
ここで問題となるのが、異世界リュックを掴んだ瞬間です。
果たして貴方は、その時にどんな格好をしていますか?
例えば会社帰りのスーツの上下で革靴なんて想定もあるでしょう。
家では裸族の人だと、辛うじて異世界リュックをつかんで崩れ行く我が家から脱出しても――
全裸+異世界リュックしかありません。
準備品に下着が一式しかなければ、着替えや洗濯は困難となります。
そうなると、やはり替えの下着は2セットが望ましく。
また異世界リュックを掴んだ瞬間に持っていた物は、なくても成立する品揃えとするべきでしょう。
………………うん?
その前提だとリュックの中に適切な靴が入っているべきでは!?
あと適切な靴ってどんなだ!?
踏まえての調査結果!
・ソール(靴底)が硬い
柔らかい靴底だと歩きやすいが、実はそれが疲労の原因となる
不整地の場合、柔らかいと足の裏へダメージにも
・足首まである
怪我を防止できる(足を挫き難くなる)
ズボンの裾を入れられる、または裾を絞りやすく
・防水
寒冷地の場合、命に関わる
・軽い
どんな時でも軽さは正義
そして色々な作品で愛される底に鉄板の入った安全ブーツやコンバットブーツですが、とにかく重い!
また、日用品としては疑問も。
(最悪、震災時に使うのであるから、一般的なセンスに沿うべき)
総合的に考えると超軽量系のトレッキングシューズか安全靴がベターでしょう。
(片足につき3~400gぐらいで、結構軽いのがあります)
でも、緊急時避難用を兼ねたリュックの中に靴!?
これは異論あると思います。
趣味の私物でブーツ系を持っていらっしゃる方も居られるでしょうし。
でも、まあ!
各自で折り合い付けて下さい!
この先は、少なくとも一足は用意している前提で話を進めさせてもらいます。
そしてトレッキングシューズなどは、厚手の靴下が定番。
しかし、暑い時期も?
暑い時期は暑い時期なりに、適切なのを用意するべきじゃ?
どうすりゃいいんだろ?
あったよ! オールシーズン対応の登山靴下!
ホント、登山家さん達は何でも用意されてる! 無いギアは無いんじゃなかろうか?
なんでも毛糸ベースの靴下だと防寒性はもちろん、夏でも通気性が良く、両対応できるそうです。
特にメリノウールとかいうのが特別? それとも高級素材?
とにかく登山用オールシーズン靴下を2セット用意すればOKでしょう。
ただ問題もあり、天然素材なので備蓄に向きません。
そして渇きにくい性質もあるとか。
でも、他に優れた品物が見つかるまでは、使う側で対応するしか無さそうでもあります。
そして当然ですが、下着類もあります! 登山用が!
ブラジャーとかキャミソールまでありますし、どれもが汗をよく吸い、さらには速乾性まで考慮!
これらから選べば、まず失敗はなさそうです。
男の場合、パンツと長袖シャツ、タイツかな?
ちなみに登山などではデニム――綿素材はNGとされています。
それは――
・吸水性が良すぎる
・乾きにくい
・動きにくい場合がほとんど
などの悪条件が重なり、最悪の場合、低体温症などを引き起こすことも。
野外活動は――
通気性の高い服を着て、可能な限り素早く汗を乾かす
のが理想みたいです。
これは下着にも適用され、登山用下着はポリエステル製だったりも。
そして一般人には眉唾レベルの話なのですが――
メリノウール・オールシーズン・シャツ
というのも!
ようするに毛糸のシャツ!?
他にも色々な素材があり、おそらく拘り出したら沼な模様(苦笑)
で話を戻すと、この上に中間服とかミドルウェアなどと呼ばれるものを着ます。
もちろん登山用を購入でも良く、その時々に一押しされてる最先端かつ最軽量の超ハイテクウェアが最強でしょう!
……それなりのお値段もしますけど。
でも、実は戦闘服や作業服なども、近い基準だったりします。最近流行りのワークマンなどで買うのもアリです(当然、綿100%とかは選ばず、ポリ系)
しかし、ミドルを決定する前にアウターを。
これ一般人的に考えると――
機能的な雨合羽
が一番に近いと思われます。冬山まで視野に入れるとスキーウェアでしょうか?
でも、ようするに雨合羽なら、アルミ蒸着ポンチョって選択肢もあります。
もっとストレートに登山用防水ポンチョなども。
また防水ポンチョはパッと見で雨合羽ですから、日常的な使用にも耐えるでしょう。
……際物?でテントになる登山用防水ポンチョ(モンベル カモワッチテンチョ)なんていうのも!
軽い(590g)ので、選択肢としてあり!?
手軽な品が多く、日常への流用性も高い防水ポンチョ系ですが――
・破損しやすい(森を切り拓いて進むなどに向かない)
・下半身は無防備
という欠点を持ちます。
やはり別に丈夫な雨合羽としてフィールド・レイン・ジャケットやレインチャップスも欲しいところ?
こちらは野外活動想定なので、それなりの強度が見込めます。
※ レインチャップス
ようするに雨合羽のズボン。防水ポンチョにも組み合わせられる
結論を出す前に、もう少しだけ横へ!
アウトドアでは、なにかと下へ敷ける布があると便利なんだそうです。
テントの下へ敷くもよし、小休止の時に座るもよし、敷布団の代わりにもよし。丸めて枕の代用とする人も。
でも、ある適当な布で良いのなら――
防刃布でもいいよね?
※ 普通はテントマットというのを使うそうです
この防刃布ですが、防刃〇〇を自作したい人向けに販売されています。
バスタオル程度の大きさで、15000円前後と値段こそ張りますが――
間違いなく防刃してくれます!
ケープ代わりにクリップか何かで肩にかけときゃ、簡易チェインメイルも同然!
え? なに馬鹿なことを言っているんだ?
いや、異世界リュックって、こういうのを楽しむものだよ?
そして真剣にお薦めなのが――
防刃グローブ&スリーブ
野外活動で手袋は必須ですし、大震災直後に逃げる想定でも役に立ちます。
また防刃スリーブは二の腕までカバーする商品がほとんどですし、もし森を切り拓くことにでもなれば、値段以上の効果があるはず!
(安いのだと防刃軍手が500円、スリーブが1000円ぐらい)
なにより――
防刃ケープ&スリーブ&グローブ
の三点セットは、疑似的な上着代わりにも?
(暑い場合は長袖シャツの上からで、逆に大変?)
……ちなみにケープが嫌な場合、着れるバスタオルのアイデアを使い、着れる防刃布へ加工もありかと。
切れ込みを三つ入れとくだけなので、かなり簡単と思われます。
(防刃布は加工用の刃物が必須となりますけど)
そろそろまとめへ入りたいところですが、『二系統確保』も理解しておく必要が!
何かを必要と感じたら、可能な限り複数を。それも別の品物で同じ用途に使える物を確保する考えです。
たとえば――
・テントになる登山用防水ポンチョ
・レインチャップス
・アルミ蒸着ポンチョ
・ズボンB、一時的ではない耐水性を持つもの(例、登山用防水ズボン)
と用意すれば、最大で2セットの雨合羽が用意できますし、仮に一つ破損しても困らないで済みます。
以上を踏まえて!
・トレッキングシューズ 800g
・オールシーズン登山用靴下*2 100g*2
・登山用パンツ*2 50g*2
・登山用長袖シャツ*2 125g*2
・登山用タイツ*2 100g*2
・アルミ蒸着ポンチョ 50g
・アルミ蒸着シート*2 50g*2
・テントになる登山用防水ポンチョ 600g
・テントマット 最軽量クラス 300g
・防刃布 100×130cm 550g
・登山用グローブ 通年タイプ 50g
・軍手 防水、防刃 100g
・防刃アームカバー 150g
・軽量レインチャップス 100g
・軽量登山服 200g
・登山服bオールシーズンタイプ 300g
・軽量登山用ズボン 200g
・防水ズボン(ゴアテックスなど) 250g
計 4500g
………………重!w
前回でざっくり9kg弱ですから、もうすでに13kgぐらい!
もう女性だと厳しい数字になってます!
やはり靴を入れとくのは厳しい?
もう「防刃シリーズはノーサンキュー」と思われ始めた方もいるはず(苦笑)
そしてテントになる登山用防水ポンチョとか、服が二系統なのも贅沢?
・オールシーズン登山用靴下*2 100g*2
・登山用パンツ*2 50g*2
・登山用長袖シャツ*2 125g*2
・登山用タイツ*2 100g*2
・アルミ蒸着ポンチョ 50g
・アルミ蒸着シート 50g
・テントマット 最軽量クラス 300g
・登山用グローブ 通年タイプ 50g
・登山服bオールシーズンタイプ 300g
・防水ズボン(ゴアテックスなど) 250g
計 1750g
切り詰めたパターンは、こんな感じでしょうか?
改めて10kgきりは厳しい!
女性の場合、水は5リットルに下げるしかない?
ちなみに登山用は各種メーカサイトから軽め目なものを。
特に軽量と断ったものは、何よりも軽さ最優先で探しています。
そして同様の商品であっても、その辺のスーパーで代用品を買うと、比べものにならないぐらい重かったりも。
……正直、登山の人達は頭おかしい(良い意味で)
その内に重さのない服とか開発しかねない勢い。
〇リュックへ入れると決まった物
・水500ml入りペットボトル*3 1500g
・1リットル入り*2 2000g
・2リットル入り*2 4000g
・ペットボトル用スリング 50g
・水筒型浄水器 150g
・ハイター 20~30ml 50g
・粉末スポーツ飲料、1リットル用*10程度 200g
小計 7900g
・トレッキングシューズ 800g
・オールシーズン登山用靴下*2 100g*2
・登山用パンツ*2 50g*2
・登山用長袖シャツ*2 125g*2
・登山用タイツ*2 100g*2
・アルミ蒸着ポンチョ 50g
・アルミ蒸着シート*2 50g*2
・テントになる登山用防水ポンチョ 600g
・テントマット 最軽量クラス 300g
・防刃布 100×130cm 550g
・登山用グローブ 通年タイプ 50g
・軍手 防水、防刃 100g
・防刃アームカバー 150g
・軽量レインチャップス 100g
・軽量登山服 200g
・登山服bオールシーズンタイプ 300g
・軽量登山用ズボン 200g
・防水ズボン(ゴアテックスなど) 250g
小計 4500g
計 13400g
〇任意
・別系統の浄水システム
・折りたたみ型水タンク