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第一章 平凡な日常の終わり

小説練習用の小説ですので設定が強引すぎる話になっています。読みづらい点があると思いますが、ご了承下さい

燃え盛る炎の中一人の男が座っていた。

「クソ、あともう少しだったのに」

右手で地面をたたきながら叫んだ。

すると、後ろの方から、ザク ザクと人の足音が聞こえた。

ハッと後ろを振り向いた瞬間、銃声とともに男は倒れた。


ふと目が開く。

電気。

時計。

スマホ。

「・・・俺の部屋か」

そうだ俺は夢を見ていた。

なんとも恐ろしい夢だ。自分が殺されるなんて。

俺はスマホを持ちながら布団を出た。

冷房を切ってカーテンを開ける。

部屋のドアを開けると、モアっとした蒸し暑い空気がドッと部屋に入り込んだ。

「アッツー」

俺は一瞬でひたいに汗をかいた。

蒸し暑い廊下を歩きリビングに入ると、すぐさま冷房のリモコンを取りに行き、設定温度を25度にして冷房をつけた。

TVをつけると天気予報がやっていた。

「今日の最低気温は29度、最高気温は38度です」

と、お天気お姉さんが何故か涼しい顔で言っている。

「今日も暑いなー」

俺はキッチンに行き、朝ごはんの目玉焼きを作ったが、火を通し過ぎて、周りがパリパリに焦げてしまった。その焦げ目が、歯の間に引っかかる。朝ごはんをたべて、歯磨きをして、スーツを着てカバンを背負って玄関を開けて外へ出た。

俺の名前は梶田大介(22)だ。職業は普通のサラリーマンだ。俺の努めている会社には、何故か幼馴染が二人いる。そのおかげで、入社当時の俺の心細さはなくなった。

通勤通学で混んでいる道を歩いていつもの駅まで歩いていると、汗が滝のように流れてくる。

俺は喉が渇いたので自販機でお茶を買おうとしたら、ちょうどジュース補給用のトラックが発進した。

「まさか...」

俺は恐る恐る自販機のスイッチを押した。

出てきたお茶を手に取ると、すごくぬるかった。

「はーー、やっぱり」

おれは深くため息を付いた。

「ハッハッハ、ドンマー~イ」

後ろから聞き覚えのある声がした。

「っげ!!」髪の毛が所々はねていて、すごく生意気そうな少年がいた、俺の弟だ。

さっきまで走っていたのかすごく汗をかいている、そして、こいつの名前は、梶田聖(17)だ。

「もー、速いよさとし―、あっ、おはようございますお兄さん。」

ロングヘヤーで茶髪の少女の顔から汗が滝のように流れていて、手を膝に当てて、ゼーゼー言っているのが、聖の幼馴染の坂本綾香(17)だ。

「はーダッセー。そんなんじゃマラソン大会で勝てねーぞ。」

聖は手提げかばんを肩に回しながら言った。

「別に勝たなくてもいいし」

綾香は汗を拭きながら言い返した。

「あのー、もう8時だけど学校間に合うの?」

俺は、二人でいちゃついているところ悪いけど―、というかんじで話した。

「あっ!!」と、二人の声がハモる。

「やっべ。綾香 いくぞ」

聖は慌てて駆け出した。

「もー、だから速いってばー」

綾香も一緒に駆け出した。

やっぱあの二人は仲がいいなーと、俺は二人の後ろ姿を見ながら思った。そして、また駅へと歩き出した。

俺は電子マネーカードで改札をくぐり、電車に乗り、会社に向かった。

会社に入ると、俺はぬるいお茶を冷やすために会社のキッチンに向かった。

「おはよう大介。今日もあちーな。」

と、めちゃくちゃ大きな声で話しかけてきて、すごくムキムキなこの男は、俺の幼馴染の岡本啓介(22)だ。

「おはよう」

俺は、だるそうに返事した。

「なんだ、今日は元気ね~じゃねーか」

またもや大きな声で話しかけてきた。お前が元気すぎなんだよーと、心の中で呟いた。

「自販で買ったお茶がさ、ぬるかったんだよ」

「はは、それはどんまい」

啓介は俺肩をトントンとたたきながら、小声で言った。

「じゃっ、先にデスクに行ってるからな―」

相変わらず声がでかい。俺はまたキッチンに向かって歩き出した。テーブルにおいてあるメモ帳をちぎって(かじた)と書いて、ペットボトルにつけた。冷蔵庫にペットボトルを入れると、後ろから女性の声がした。

「おはよう、だいちゃん」

このショートカットで可愛らしい女性は俺の幼馴染の岡田加奈(22)だ。

「おはよう」

俺は、先ほどと同様、だるそうに返答した。

「けいちゃんが言ったとおり元気ないね」

「まあね」

「あっ、それより、部長がだいちゃんのこと探してたよ」

「え、まじで」

最悪だ、あの部長が俺のこと探しているということは、絶対に説教だ。昨日、部長から渡された資料を、契約会社に届けるのをサボったことだろう。

俺は恐る恐る部長のところに行った。あのー、と言う前に部長が俺のことにきがついた。すると、馬鹿でかい声で、「梶田ぁ―――」と怒鳴った。説教内容は、やはり昨日のサボりのことだった。こんなグローバル化した社会なのに、自分の手で届けに行けなんて面倒くさい。メールで送信の方が簡単なのに。

説教後、俺はドスンと自分の席に座った。

「今日も強烈だったな、大介」

啓介は、前のデスクから身を乗り出して話してきた。

「あー、最悪だ」

俺は、目の前にある大量の資料の束を見ながら、背もたれにグググっと寄りかかった。

「はー、超能力があれば楽なんだけどなぁ」と、呟いた。

しかし、このあと俺達の平凡な日常が終わってしまうなんて誰も思わなかった。


薄暗い小さな部屋の真ん中にデスクが置いてあり、その周りに白衣を着た五人の外国人が座っている。デスクの上には、一人一台パソコンが置いてあり、ディスプレイの光が外国人の顔を照らしている。中心に座っている男が両腕の肘を机に立てて手を組み、その上に顔を置いて小指を二本立てた。

「それでは、最後にもう一度確認する。」と、外国語で話した。

「この実験遂行に賛成する人は、手を上げて下さい」

部屋にいる全員が、手をゆっくりと上げた。

「よろしい。それでは、予定通り実験を開始する」

と言いながら、組んでいた手を開放し、机から肘を離してキーボードに手を持っていき、エンターキーを押した。


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