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未来の話
暇つぶしにでもなれば幸いです
「くそが!くそがぁぁぁぁっ!!」
俺の目の前では、足と手の腱を断ち切られ、体をよじることしかできなくなっている、いかにも強そうな装備に身を包む20代前半と思わしき男がわめいていた、とてもうるさい。
「くっそがぁぁ!なんでてめぇみたいなゾンビごときがこんなに強いんだよ!」
俺氏答えて曰く、
「努力したからかな。」
その一言とともに、俺は日本にいたころとはずいぶん変わってしまった鋭利な爪の生えた腕を男めがけて振り落とし、その命を奪った。
「冒険者くん、君の肉は俺の力となり生き続ける、安心して眠りたまえよ。」
そういいながら俺は、さっきまでは冒険者であった肉を貪り食った。
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食い終わって俺は、先ほどの冒険者に言われた一言を思い出していた。
「ゾンビごとき…ねぇ…好きでなったんじゃねえんだけどなぁ…」
亀更新です