第13話 お買い物
外に出ると日が少し傾いていた。
日が暮れるにはまだ早い。せっかくアーウェルから金を貰ったんだ。装備を調達しよう。
と思い武器屋を探した。
武器屋を探していると服屋を通りかかると服屋のお姉さんに声をかけられた。
「ねえ!そこのお兄さん!ねえ!その服珍しいね、どこで買ったんだい?」
「この服は…秘密だ。」
無闇に喋って怪しまれるのは避けたかった。けどそれがお姉さんの興味を引いてしまった。
「ねえ、ならさこんな服見たことない?」
と言ってある服を見せてきた。
「ん?どれだ…ッ!?その服は…いったいどこで手に入れた!?」
その服は上下共に黒。一言で表せば中二病の人が大好きそうな闇の者が着ていそうな服だった。それに前の世界で見た銃の世界で髪の長い男の子がスナイパーの女の子と一緒に戦うアニメの男の子が着てた服みたいだった。
「実はね前にお客さんがこれを引き取ってくれないかって置いて行ったんだ。正直、戦闘にも向かなそうだしまっくろだしってんで全く売れないんだ。お兄さんが良いなら引き取ってくれないかい?」
「わかった。俺が引きとろう。」
欲しかった。とても欲しかった。かっこいい、素晴らしい、心惹かれる魅力があった。
「本当かい?助かるよ!お礼にこの黒いブーツも持って行っておくれ!」
とおまけに黒いブーツをもらった。
服屋を後にして武器屋を探していると宿屋を見つけた。そういえば夜のことは考えていなかったな…この宿に泊まることにしよう。
「いらっしゃい、一晩銀貨2枚だ。飯付きなら銅貨5枚もらうぜ」
「わかった。泊まろう。飯付きだ」
そういって銀貨2枚と銅貨5枚払った。
残りは金貨10枚と銀貨5枚だ。
そして部屋に案内された。
その部屋はそこそこの部屋だった。
さて、とりあえずこの格好じゃあれだからさっきの服とブーツに着替えるとするか。
うん、とてもいい感じだ。意外と動きやすいし伸縮性もいい。ほんとにこの世界の服なのか?それとも……。考えてても拉致があかない、武器屋に行こう。
服を部屋のタンスに片付けガバメントをレッグホルスターに入れて準備はできた。よし、行こう。
そして、やっと武器屋に到着した。
「いらっしゃい、お客さん変わった装備してるねぇ」
「まあな。なにかおすすめの武器はないか?」
「おすすめか…お客さん初心者かい?だとしたらこのロングソードかショートソードだな。値段も手頃だぜ?ロングが銀貨3枚ショートは2枚だ。それとその鉄の盾もあったほうがいいな、それは銀貨5枚だ。」
「そうだな、ロングソードと鉄の盾をもらおう。」
「まいどあり!」
そして俺はロングソードと鉄の盾を購入した。ロングソードは背中につけ鉄の盾は左手につけた。残りの金は金貨が9枚と銀貨が7枚だ
さてと、魔物と戦ってみるか。
近接戦でどれくらい戦えるかわからないけど試してみる価値はある。正直怖い。銃を使いたい。けれど銃に頼りすぎてはダメだ。MPがないと戦えなくなってしまうから。
そう考えつつも街の外に向かった。