表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
非日常を求めたその先は…  作者: 俺
第2章 世界の始まり
11/20

第11話 お礼とキンベル

「申し訳ありません、時間がかかってしまって…」


「いや、大丈夫だ。ゆっくりさせてもらった。」


「それでは改めまして、先ほどは助けていただいてありがとうございました。葵様に助けてもらわなければ今頃ドウルフの腹の中でした」


「そんなことはない、俺は当たり前のことをしただけだよ。しかし、1人で?魔物が出るなら護衛くらいつけるだろう?」


「あの道は今は魔物はいないはずなのです。定期的にギルドが冒険者を雇い魔物狩りをしていますので…。先日狩りをしたばかりなのであそこは安全のはずなのですが。なのになぜ…。」


「そのギルドとやらに話しておいてはどうだ?うち漏らしかもしれない」


「そうですね、そういたしましょう。

それより、お礼の件なのですがこちらをお受け取りください。」

そういうとアーウェルは布袋を差し出した。

それを受け取り中身を見るとお金が入っていた。

金貨が10枚と銀貨が7枚、銅貨が5枚だった。

これを見たら俺はすぐにこの金額を理解出来た。金貨は1枚10000円、銀貨は1000円、銅貨は100円だ。

つまりはこの布袋には107500円入っていたのだ。


「そんな、こんなに受け取れない。大杉じゃないか?」


「いえ、そんなことはありません。命を助けてもらったのです、当然でしょう。」


「わかった。ではありがたくいただくとしよう。」

譲る気はなさそうなのでもらっておくことにした。


トントン


「旦那様、キンベル様がお見えになりました。いかがいたしますか?」


「わかった、ここに通してくれ。」


「かしこまりした。」

と店員が去っていくと


「キンベルと言うのは私の友人の商人でね、葵様しょうかいしておこうと思うのですがよろしいでしょうか?」

などと呼んでから聞いてこられたら断れるはずもなく承諾した。

そしてすこしすると


「よぉ、アーウェル。元気そうだな?魔物に襲われたんだって?大変だったな。ちゃんと運んできてくれたか?」


「キンベルもお元気そうで何よりです。ええ、そうなんですよ!ですがこの方が私を助けてくれたのです!それも見たことない武器で!そのおかげでちゃんと無事に運べましたよ。この方は神崎葵様です。」

扉が開いたと思ったら男がアーウェルに話しかけてきた。


「そうかい!あんたがアーウェルを助けてくれたのか!今、街だとちょこっと噂だぜ?

俺はキンベル。まあ、よろしく頼むぜ。神崎さんよぉ」

と言いながら握手を求めてきたのでそれに答えた。


「ああ、よろしく頼むよキンベルさん。」


「それではキンベル。例の物の確認をしに行きます。葵様もついてきてください。」


「お、待ってたぜ。俺が取りに行かなきゃいけなかったのに悪いな。急に予定が出来ちまって。」

などとアーウェルについていきながら2人は会話をしている。


「例の物?それって荷物のことか?」


「ええ、馬車で運んでいたものですよ。私の店の品とキンベルに頼まれてたものです。」


「ああそうさ、ちょっと、俺の商品も運んでもらってたのさ。俺のとこの商品はちょっと特殊でな」


「キンベルさんの商品…いったい何を売ってるんだ?」

などと話してるとある部屋についた。

そしてキンベルがドアを開け放ち言った。

「俺の商品?そいつはなぁ…これだ!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ