表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

それでも尚侮られる(前編)

AIとの共同執筆です。

「……調査の一環とはいえ、気が進まねぇな」

私は頬に付着した冷たい湿気を感じながら、洞窟の壁を這う正体不明の粘液に視線を落とした。

ギルドから下された指令は、最近この付近で多発している「冒険者の消失」の真相解明。私は現役の冒険者としての腕を買われ、仮のギルド職員という立場で新人のカイルに同行していた。

「先輩、慎重すぎですよ。どうせ野犬か、せいぜいゴブリンの群れでしょ。俺の大剣で一撃っすよ」

カイルは肩に担いだ大剣をガシャリと鳴らし、あどけなさの残る顔で不敵に笑った。

「消失ったって、どうせこの辺の安い酒場か女のところにでも逃げただけなんじゃないっすか? ギルドも大げさなんだよなぁ」

「……だといいんだがな」

私は生返事をしながら、懐の干し肉を一口齧った。

正直に言えば、私の中にも「退屈な仕事だ」という確信に近い思い込みがあった。この洞窟は初心者用の狩場として数え切れないほど踏破されている。新人の教育係を兼ねて、ただ歩いて、何事もなかったと報告書を書く。そんな事務作業のつもりでいたんだ。この時までは。

「終わったら先輩の奢りでエールっすよ。一番高いやつ!」

「ああ、いきてりゃな。」

「縁起でもねぇなぁ! 相手は雑魚モンスターかネズミくらいなもんっしょ?」

カイルは道端の水たまりをブーツの先で小突き、汚いものでも見るような目で笑った。


その緊張感のなさが、どこか心地よくすらあった。私たちは暗闇の中、松明の明かりを頼りに、ピクニックにでも行くような足取りで奥へと進んでいく。

洞窟の奥、天井から滴る水音が止まった。



「――えっ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ