無能と蔑まれた私の魔力が覚醒したとき、氷血公爵様だけがその価値に気づいてくれたので、国ごと私を溺愛していただくことにしました

「魔力なしの『置物令嬢』」
それが、公爵令嬢ミアを現す全てだった。

家族からは出来損ないと蔑まれ、婚約者である王子からは冷遇される日々。
そして迎えた建国祭の夜会で、彼女は身に覚えのない罪を突きつけられ、衆人環視のなか無情にも婚約破棄を言い渡される。

誰もが彼女を嘲笑い、見捨てたその瞬間――。

ただ一人、隣国から訪れていた『氷血公爵』だけが、彼女に凍えるほど熱い視線を向けていた。

絶望の淵に立たされたミアの前に現れた公爵は、誰もが気づかなかった彼女の「本当の価値」を囁く。

「――俺の妻になれ。お前を虐げた愚か者どもに、最高の復讐をさせてやる」

これは、全てを失った令嬢が、自分を唯一信じてくれた絶対的な味方と共に、自らの真の力を開花させ、運命を覆していく逆転溺愛シンデレラストーリー。