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タラッサの歌姫―巫女ですが偽装結婚しました―  作者: ムツキ
序 章・ウソつき巫女とケチな王子様
1/67

1・断崖の乙女

一迅社アイリスIF大賞用に、6/9まで10万字弱を一気投稿いたします。


【本日の予定】

序章は5分置き、1章からは30~60分置きで10話ほど公開

(次話投稿時間は後書きに記載します)


よろしくお願いします。


 清々しい朝の陽気が青い海と、遠くに見える白い砂浜に降り注ぐ。

 四月の空はどこまでも澄み渡っていた。


 入り江から突き出た 鷲鼻岬 (わしばなみさき)には、白い丈長の貫頭衣(キトン)を着た娘が立っている。肩には使い古して端がすり切れた紺の 一枚布 (ヒマティオンオン)、腰には 細い皮紐 (カルパティーネ)()せた娘だが、波打つ青銀色の髪は眼前に広がる海のように 放埒 (ほうらつ)で豊かだった。

 彼女の足下は断崖(だんがい)だ。太い杭と荒縄が一本、海面まで垂れている。


 ヒマティオンをスルリと地面に落とし、彼女は脱いだサンダルを乗せると海を抱くように両手を広げた。

 深い呼吸を繰り返す。

 閉ざされるアクアマリンの瞳。


 そうして、彼女は前へと倒れ込む。


 数秒後には大きな 水音 (みなおと)飛沫しぶきがあがるも、広大な海の前では小さな悲鳴に過ぎなかった。

読んでくださってありがとうございます。


【本日、後9話公開 → 次話 17:40 予定】

この先は1話1000字~3000字で構成しております。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 待ってました、ムツキさんの新作! 印象的な出だしと美しい描写。続きが楽しみ! 一気読みできるの、嬉しいです!
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