出会い②
どうも、ベニテングタケです。
「……ん」
あれ、寝てたのか?俺。
ていうか……眩しいな、明かりつけたまんま寝たのかよ。なんだか布団も硬ぇし……俺、寝相こんなに悪かったのか?
まぁ、目開けるか。
「……は?」
へ?太陽があって……道路の上……
「あ!」
昨日、あの変な石を食べて……気絶したのか……?
「クッソ!やっぱ変なやつじゃねぇか!食うんじゃなかったわ!」
最悪だ!今日も会社だし風呂入ってないしなんも食ってねぇし!
『究極の選択を発動します』
『選んでください』
へ?
① 生活魔法を使用し服、体を清潔にする。
② 回復魔法を使い空腹を満たす。
「なんだ……?これ、いきなり出てきて選択しろって言われても……」
……とりあえず、①を選んで見るか。
①を選択されましたので、生活魔法で服、体を清潔にします。
そう頭の中で言われた瞬間、体が急にほわほわしてきた。
「う、うおお?なんだこれ?気持ちいいけど……」
もしかして、これが生活魔法か?
しばらくして、ほわほわしているのが無くなった。
「うおお……服がめっちゃくちゃ綺麗……これ、元はこんな綺麗だったんだな……」
体も綺麗に……なってるんだよな、これ。
グゥゥ……
「……腹、減ったな」
今何時だ……?時計は……右手に……5時?出勤が7時だから……全然余裕だな、飯食いに行くか。
金は……うん、あるな。
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「そうだ……コンビニしか空いてなかったな、この時間は」
こんな時間に起きるなんてないから完全に忘れていた。まぁ、仕方ないからコンビニでおにぎりを3つ買ってきた。
モグモグ
「あ〜、うめぇ」
最高だな、やっぱり。
「さて……アレについて考えねぇとな」
今日のあれは絶対に昨日食った石のせいだろうな。で、スキル名は多分究極の選択だろ……スキルの能力としては、2つの選択を与えるからどっちか選べ、選んだ方の効果を与えるってやつか。
「生活魔法とか……回復魔法とか……なんか、夢見てぇだったな」
もし……もし、この能力でモンスターを倒せる魔法が使えるんだったら……
「子供ん頃の夢……もう一度、追いかけてみようかな?」
……
モグモグ
「あっ……もうなくなってもうた……ま、腹は膨れたし、こんまま会社行くか」
今日はなんか仕事が捗りそうだ。
ズズズ……
「ん?何だこの音?」
聞いたことあるような……何だっけな。
立ち止まって考える。
ズズズズ……
「あー、分かんねぇ、記憶がねぇんだわ、仕方ねぇよな」
分からんもんは考えてても分かんねぇし、ほっといて行くか。
ズズ……
パキッ
『グォォォォ!』
「ふぁ!」
なんだ、なんだよこいつ、急に後ろに現れやがった!
「そうだ!思い出した!あの音はモンスターの突発的発生の時の前兆の音だ!」
ズズズという音がなる時間が短いほど、強いらしい……こいつ、短かったよな……?
「……おれ、死ぬ?」
それだけは嫌だ!逃げるしかねぇ!
『グオ?グググ……』
オークのような見た目のバケモンが俺に気づいてしまった。
「ひっ……」
逃げっ……て、あ、足が……動かねぇ……
『グググ……』
バケモンは震えている俺を見て笑っているようだ……クソ!
「な、なんかないかなんかないか!」
そうだ!あれだ!……究極の選択!
『現在の状況から最適な選択を選びました。選んでください』
①炎魔法を使い、撃退する。
②氷魔法を使い、撃退する
「……どっちか考えてる暇はねぇ!①だ!」
『①を選択されましたので、炎魔法を獲得しました……この戦闘が終わったら、炎魔法は返却されます』
『炎魔法を取得しました!(限定)』
ほのお……まほう?
「魔法とか、使い方すら分からねぇよ!」
もう分かんねぇから適当にするしかねぇ!
「俺の全力で!炎魔法、でろォォォォォォォ!!!」
『グググ……グゥ!?』
バケモンがなにかに怯えている。
「はは……燃え尽きろ……」
もう……意識が……
5時にも出すよ。
ごめんなさい。投稿ミスです。この作品はしばらく続編が出ることはありません。申し訳ないです。