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ロスト・フェイカー  作者: ニシイパスコ
歯車の初動
8/100

全校集会

1フロア丸々使った体育館に全校生徒が集まる。

なにこの人ごみ、この学校何人生徒いんの!?

視界いっぱいに人が押し寄せ、四方八方から人に当たり、ただ立っているだけで限界だった。

足を踏まれただの胸を揉まれただの昨日のドラマがどうだっただの、フロア内は怒号や私語で渦巻いていて騒がしいなんてものじゃなかった。

(み、耳がキンキンする…!)

頭がおかしくなりそうな五月蝿さに耳を抑えていると、生徒の声がピタッと止まった。

「…スポーツマンシップの固定観念に捉われず、ただ己の勝利のために死力を尽くすと、ここに誓う!今日から1週間、生徒も教師も全員が敵であることを忘れず、己の実力を誇り、信じ、この戦争の参加者として恥じぬ戦いを行う!ここにいるのは全員が戦士である!学年や年齢の壁などここにはない!全ての屍を踏みつけ、1週間後にまたここで演説することを、もう1つ誓おう!!」

誰かが大声で2つの誓いを立てると共に、フロア内で「オオオオオォォォ!!!」と叫び声が響き始めた。

待ってうるさいうるさい!!

なんだよこれ絶対鼓膜が破れたやつ何人か出ただろ!

「ありがとうございます。前回優勝者の、3年 菜季戸久津なきどひさつさんでした」

今度は女子生徒が拡声器のようなものを使って話す。

どうやらさっきの演説は前回優勝した生徒だったようだ。

志度にも軽く話は聞いたが、この大会は個人戦と団体戦の2つがあるようで、今週は個人戦、冬になると団体戦が、それぞれ年1回ずつあるらしい。

そして先ほどの菜季戸という生徒は、自身の強さを全参加者に隠しつつ、圧倒的な威力の魔法で遭遇相手を蹂躙していたらしい。

今回の優勝候補として、志度が熱弁していた。

いやあんた熱弁できる立場じゃないだろ対抗策とか考えろよ。

「では皆さん、それぞれVITに乗り込んでください。健闘をお祈りします」

先程の女子生徒の声が聞こえる。どうやら彼女は司会役らしい。

誰かが喋っている時はシンと静まり返るこの生徒は、民度が異常に高いらしい。

などと考えていると、また人混みに流されてしまう。

だめだこれ、押されまくって倒れる…!

なんとか踏み堪えた陽人は、訳も分からずにこの人混みと同じ方向へ歩き始めた。

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