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【4月コミカライズ発売!】植物魔法チートでのんびり領主生活始めます~前世の知識を駆使して農業したら、逆転人生始まった件~   作者: りょうと かえ


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818.回収

 それからみんなとゆっくり合流した。

 もう焦る理由はないからな。


「ふぅ……危機は去りましたね」

「ああ、これもみんなのおかげだ」


 村のみんなで作った雷神球の破壊力は凄まじかった。

 ちゃんと正確に投げられたステラとウッドもだが。


 ナナの鞭もいつも通り、活躍してくれた。

 ララトマの笛にも助けられたし、アルミラージもカイも役割を果たしてくれた。


 コカトリスも文字通り身を投げ出して時間を稼いでくれたしな。

 ……俺こそあまり役に立っていない気がする。


 そんな事実から目をそらしつつ、俺はステラに聞いた。


「問題は核の回収だな。湖に沈んでしまった」

「その点はご心配ありません。核の行方はおおよそ目撃していますので……!」

「そ、そうか……」


 あんな小さな玉の、爆発した瞬間も?


 しかしステラが目撃しているというならしているのだろう。

 さすがにもう疑ったりはしない。


 カイがこそっと俺に聞いてくる。


「本当でしょうか……?」

「ステラが言うなら絶対に大丈夫だ」

「さすが英雄……」


 ちなみにステラは聴覚も超優れている。

 これも聞こえているだろうが、まぁ大丈夫だろう……。


 あとはカイの魔法で核の位置も把握できた。

 ステラの目視とカイの魔法でかなり絞り込めたので、あとは潜ればイけるな。


 ポーション類をがぶ飲みして復活したナナがのそりと起き上がる。


「じゃあ、早速回収にいこうか……」

「大丈夫ですか?」

「9個もあるんでしょ。手分けしたほうがいいって」


 というわけでステラ、ナナ、コカトリスで湖に潜っていった。

 俺たちはいざという時のバックアップ――もとい潜水がそれほど出来ない組だ。


 ディアとマルコシアスが羽と前脚を振る。


「いってらぴよねー!」

「潜ってらっしゃいなんだぞー!」


 湖につかったステラが手を振る。


「では、ちょっと潜ってきますねー!」

「「ぴよよー!!」」(じゃあねー!!)

「よっせと……」


 潜るのを見届けたあと、アルミラージを撫でるカイがぽつりとこぼす。


「……この湖、そこそこ深いですよね」

「ウゴ、母さんなら心配ないよ!」


 俺はかつて海で泳いだ時を思い出していた。


「そうだな……3時間くらいは潜っていられるんじゃないか?」

お読みいただき、ありがとうございます。

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