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【4月コミカライズ発売!】植物魔法チートでのんびり領主生活始めます~前世の知識を駆使して農業したら、逆転人生始まった件~   作者: りょうと かえ


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809/836

809.緊急事態……!

「魔法具がボンしたんだぞ」

「…………」


 ステラが絶句する。

 俺にとってもよもやの展開である。


「おいおい……」

「わっふ。焦げた匂いもするんだぞ」


 マルコシアスが言った直後、ナナの背中からもくもくと黒煙が上がる。

 間違いなくマズい展開だ。


「ぴよー! かつてない危機ぴよっ!」

「ウゴ、燃えちゃってる……?」

「多分そうだな……。ふらつきも大きくなっている」


 遠くからでもわかるほど、ナナが揺れている……。

 黒煙も右に行ったり左に行ったりだ。


「助けないとマズいな」

「そ、そうですね……! ああっ、落ちていきます!」


 ふらつき度が大きくなるとともに、ナナの高度が下がり始める。

 今、いきなり数メートル下がったか?


「どぼんぴよよ!」

「ぴよっ!」(まかせてっ!)

「ぴよぴよー!」(困ってるぴよは見過せない!)


 コカトリス達が一斉に湖に向かって駆け出す。


 ナナの高度はさらに下がっていく。

 うーむ、今は二十メートルか十五メートルほどか。


 このままだと湖に落ちるのは確実だ。

 だが、落ちないほうがいいには決まっている。


「受け止められるか……?」


 俺は植物魔法でリング状の葉を生み出した。

 大きさは数メートル四方、落下地点のマット代わりである。


 魔力を注ぎ込んだのでそれなりの耐久性があるはずだ。もちろん弾力もある。


「これを敷いてくれ!」

「はい、持って行きますー!」


 ステラが素早く生み出した葉を抱えて、猛然とダッシュする。

 はや……。とても追いつけない。


「エルト様はこちらに待機を……! アルミラージちゃんをお願いします!」

「わ、わかった!」


 ステラはあっという間に湖の岸へと辿り着いた。


「「ぴよー!」」(とりゃー!)


 コカトリスも雨降る湖へダイブしていく。


「ぴよよー!」(急げ急げ―!)


 そのままコカトリスは見事な泳ぎっぷりをみせる。

 潜水だけではなく、力強い泳ぎもできるらしい。


「わたしも急ぎますっ!」


 しゅばばば……!

 ステラは湖の上を走っていた。


「かあさま、走ってるぴよ……!」

「母上なら当然なんだぞっ!」


 前も似たようなことはやっていた気がするが……。

 強化の応用のはず。


 ステラ以外はあのスピードでは到底無理だと思うが。


 ナナもステラ達に気が付いたのか、こちら側へ近づいている。

 なんとか接近して欲しいが……ステラとコカトリスに任せるしかない。

お読みいただき、ありがとうございます。

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