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【4月コミカライズ発売!】植物魔法チートでのんびり領主生活始めます~前世の知識を駆使して農業したら、逆転人生始まった件~   作者: りょうと かえ


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781.カイと出張

「うぅ……いますぐ出立ですか? 戻ってきたばかりなんですが」


 カイの所属する騎士団は主にダンジョン、魔法具の取り締まりを行う。

 その関係上、国中を飛び回っているのだ。同僚は出張が多すぎるせいで妻に逃げられていた。


 カイも家に帰ってきたら蜘蛛の巣が張っていたことが何回かある。


「善は急げニャ!」


 ポルカは一蹴する。元より譲歩など期待できなかったが。

 しかしさすがに気の毒に思ったのか、ポルカは付け加えた。


「詳細は後ほど通達、出張手当は割り増ししておくニャ!」

「うぅ、ありがとうございます……」


 王宮へ大きな影響力を持つ宮廷占星団に逆らえるはずもない。

 お辞儀をしてポルカの元を去ろうとするカイ。そこへポルカが声を掛ける。


「あと、あの英雄ステラが復活という話も入ってきたニャ」

「それは私も聞いたことがありますが……本当でしょうか? またまた偽者では?」


 その噂は王宮にまで届いていた。英雄ステラの名前は偉大であるが、ゆえに偽者も多い。

 歴史学者の一部はスティーヴンという冒険者もステラだったという主張まである。

 

 伝説に彩られた冒険者であるがゆえに、真実もまた霧の中だ。

 しかしよほど自信があるのか、ポルカは吊られながら胸を張る。


「我輩のオカルトセンサーにビンビン来てるニャ……!」

「何センサーって言われました?」

「あらゆる謎を探求し、国内の安全的なモノを守りたい占星団としては興味深い噂ニャ」

「ええと……では英雄ステラについても確認すればいいのですね?」

「ニャ! 君は実に出来る人材ニャ!」


 満足そうにポルカは頷いた。ぷらーんと揺られながら。


「特別ボーナスとして、このぶら下がり閃きセットを家に送っておくのニャ!」


 カイは即座に答える。


「……いえ、それは結構です」

お読みいただき、ありがとうございます。

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