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【4月コミカライズ発売!】植物魔法チートでのんびり領主生活始めます~前世の知識を駆使して農業したら、逆転人生始まった件~   作者: りょうと かえ


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758/836

758.村へと

 翌日、気持ちのよい目覚めだった。

 

「あさぴよ! あっさぴよー!」


 ディアが勢いよくカーテンを開ける。強烈な日差しが差し込んで、俺も強制的に目が覚めた。


「わふー。おはよーなんだぞ」

「ウゴ、おはよー」

 

 マルコシアスとウッドも起きる。ステラだけは枕を抱いたまま、うーんと唸っていた。


「おき! ぴよ!」


 ディアがステラの髪に突撃し、もしゃーと揉む。


「ふぁ……あふ、あ……おはようございまふ……」


「ああ、おはよう」


 ステラの髪はいつも通りぐしゃぐしゃだった。なぜかステラの寝癖はひどい。枕やベッドに頭をこすりまくっている……からだと思うが。夢の中でもコカトリスをもふっているのだろうか。


「きみたちもおきるぴよ!」

「……ぴよー」(……うにゃー)


 部屋の中で塊になっていたコカトリスも、ディアの声で起きる。もぞもぞ、ごそごそ。羽をばたばた、やっとのことで目をぱちぱちさせながら立ち上がる。


 目を覚ました俺たちは身支度を整え、ホテルを出た。すでにナナも着ぐるみ姿でスタンバイをしているが、とても眠そうである。


「おはよー……ふぁ」

「おはよう。まだ本格稼働はしてない感じだな……」

「ヴァンパイアだからー……」


 ホテルの入り口にはレイアもいた。彼女は街で仕事があるようで、ここでお別れだ。レイアが誇らしげに胸を張る。


「ザンザスはいかがでしたか?」

「最高だったよ。また来たいな」

「ぴよ! 絶対遊びに来るぴよ!」

「わふふ! 当然なんだぞ!」

「それは良かったです……! またいつでもどうぞ!」


 ステラとウッドは2回目だが、感慨深げだ。


「今度来るときは、また別のところを見て回りたいですね」

「ウゴ、そうしよう!」


 コカトリスたちはどうだろうか。


「「ぴよー!」」(楽しかったー!)


 良かった、彼らにとっても有意義な旅だったようだ。ナールの雪結晶もゲットできたし、全員無事。言うことなしである。


 というわけで……ザンザスの外れで俺たちはロープでまとまり、ばびゅーんと村へと帰る。あれほど高かった塔も雑踏もあっという間に遠ざかっていく。


 かわりに大樹の塔が地平線から見えてきた。

お読みいただき、ありがとうございます。

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