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【4月コミカライズ発売!】植物魔法チートでのんびり領主生活始めます~前世の知識を駆使して農業したら、逆転人生始まった件~   作者: りょうと かえ


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753.ダンジョンとの別れ

 お腹いっぱいになったザンザスのコカトリスたちは、そのままごろんと横になった。


「ぴよ、ぴよよー」(ごちそうさまー、おやすみなさーい……)

「ぴよ〜」(満足満足〜)


 ぐーぐー。

 すぐに寝息が聞こえてくる。あっという間に寝たな……。

 ステラがえへんと胸を張る。


「空腹のぴよちゃんは、どうやらいなくなったみたいですね。ミッションコンプリートです……!」

「よかったぴよね……!」

「にしても、こんなことがあるんだな……」


 俺はすやすや眠るザンザスぴよを見た。この1層にはご飯があるような感じがしたが、そうでもないらしい。レイアが寝ているコカトリスのお腹を揉みながら補足してくれる。


「偶然にも樹木が減っている場所みたいですね。たまにこうしたことは起こります。いずれ上手くは回りますが……」

「どういうことなんだぞ?」

「痩せると、もっと遠くまでご飯を探しに出かけます」


 な、なるほど……。そういうサイクルが回っているんだな。ステラもうんうんと頷いている。


「大きなところでは均衡が保たれているとはいえ、空腹なのはかわいそうですからね!」


 というわけで、俺たちはザンザスの第1層を後にした。さすがにこのザンザスぴよを連れて帰るのは問題だしな……。また会いにくればいい。


 ザンザスのダンジョンから戻ると、すでに夜に近くなっていた。


「ふう……もう夜近くか」

「ぴよっ! 本当ぴよね……!」


 同行しているコカトリスも周囲をきょろきょろとしているな。


「ぴよよ……!!」(おお、暗め……!!)

「ぴよ」(ちょっと足元照らそ)


 ぺかー。地下コカトリスの目がぼんやりと光る。しかし、こんなに長時間、ダンジョンにいたのは初めてだ。ナナがぴこぴこと羽を動かす。


「ま、ダンジョンの中は時間は流れても昼夜は適当だしね」

「懐中時計で時間は計れるのに、不思議だな」


 あまりに長時間ダンジョンに潜っていると、地上に戻った時に体調が悪くなるらしい。前世で言うところの、時差ボケみたいなものか。そうなるのも頷ける。


「ウゴ、でも全員無事でよかったね」

「ああ、そうだな。それが何よりも大切だ」


 俺もザンザスの深いところまで潜れたし、素材もゲットできた。ディアやウッド、マルコシアスにもいい経験になっただろうな。


「ぴよっ! じゃあ、ホテルで今日はたっぷり休むぴよー!!」

お読みいただき、ありがとうございます。

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[一言] 天然自然のダイエットぴよ……
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