表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【4月コミカライズ発売!】植物魔法チートでのんびり領主生活始めます~前世の知識を駆使して農業したら、逆転人生始まった件~   作者: りょうと かえ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

741/836

741.固定しました

 ナナの用意したロープでレイア、ウッドがコカトリスの背中に固定される。もちろん別々のコカトリスにだが。


 レイアはすりすりとコカトリスの背中に頬を寄せていた。


「ふぅ……固定がキツめですが、ぴよちゃんの体温を感じることができるので、これはこれで……」

「ぴよちゃんの背中は隠された楽園と言われてますからね」

「そうなのか……」

「ふわふわなのに、ちょっとだけ固めなのがいいのです!」


 ウッドの身長はコカトリスよりも高い……ので、やや特殊な固定方法になっている。


 具体的にはうつ伏せのコカトリスの上にうつ伏せのウッドなわけだが……。


「ウゴ……これ、大丈夫?」


 ロープを何重にも巻き付けているナナが自信たっぷりに言い放つ。


「固定は完璧だよ。あとはこのコカトリスを発射――じゃない、前進させればオッケーだ」

「ウゴゴ、発射って言った?」

「まぁまぁ、意味に大した差はないよ」


 コカトリスは体力も筋力もあるのでウッドを乗せてもびくともしない。むしろ未知のダイブに心躍らせているようだった。


「ぴよ!」(飛ばしていくぜ!)

「ウゴ……ゆっくりめに!」

「ぴよよ!」(重力と角度の命じるままに!)


 ま、まぁ……コカトリスもウッドを危険には晒さないだろう。ちょっと速度が出るだけだ。


 ステラがバットを構え、崖のふちに立つ。


「では、まず私が下に行って安全確保をしてきます!」

「わかった、そのあとは狼煙で頼む」

「はい! では!」


 ぴょーん。

 そのままステラは一切のタメもなく、崖下にジャンプしていった。


「わふ。気軽に飛んだんだぞ」

「ステラだしな……」


 見ると、ステラは崖下に着地していた。ぶんぶんと身体を動かして雪を払っている。


 すぐに緑の狼煙も上がってきた。冒険者の符号で「ここは安全」という印だ。


「じゃあ、少しずつ降りていくか」

「そうだね。まずはウッドからかな」

「ウゴ……2番手……!」

「わふ! 頑張るんだぞ!」

「ぴよよ! 着地が大切ぴよ!」


 ……この体勢でウッドにできることは、風を身体に受けるくらいなのだが。


 前世でジェットコースターに乗った恐怖を俺は思い出していた。

お読みいただき、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 「ここは安全(ステラさん基準)」
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ