表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【4月コミカライズ発売!】植物魔法チートでのんびり領主生活始めます~前世の知識を駆使して農業したら、逆転人生始まった件~   作者: りょうと かえ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

727/836

727.すぐ元気

 ぽにぽにぽにー!

 着ぐるみを駆使して俺は第2層を走る。


 おっと、際どいラインのワープボールだ。くぐり抜けるにはちょっとタイミングが……。


「ぴよー! スライディングぴよ!」

「そ、そこまでは無理だ!」


 ぴたっ。俺はワープボールの前で止まった。

 ……ぽよーん、ぽよーん。

 ワープボールが上に行ってから、すすっと通り抜ける。


「ぴよ……とうさまは安全しこーぴよ」

「わっふ。確実な方法なんだぞ」

「俺は初見だしな」


 多分ディアの感覚は麻痺している。仕方ないが、俺はそこまでの危険をおかせない。


 とはいえ、俺の突破速度もかなりのモノのはずだ。ぽにぽにぽにーっと進む。レイアより少し遅い、くらいか。


 ステラのところに到着すると、レイアが目を丸くしていた。


「さすがエルト様ですね。着ぐるみですが、かなりの高速です……!」

「ぴよ! さすとおさまぴよ!」

「わふ。我が主の羽はくるくるなんだぞ」


 ま、まぁ……ディアはそんなとこもあるかもしれない。割りとノリで生きている。そのあたりはステラとも少し共通する……。


 しかしまだ第2層は序盤だ。気を抜かず進んでいこう。というわけでステラの先導に従い、俺たちは第2層を進んでいく。


 そしていくつかポイントを超え、第2層に来てから1時間ちょっとが経過した。


「ちょうどいい時間ですね。ここならワープボールもなさそうです」


 ステラが目の前の石場を指差す。確かにワープボールはなさそうだ。


「ああ、ここなら休憩できそうだな」

「ウゴ! 時間的にはどう?」


 ナナが小さな柱時計をポケットからよいしょっと取り出す。


「予定通りかな。問題なく休めるよ」


 と言って、小さな柱時計をポケットに戻す。ダンジョンでは日時計の類は使えないので、こうした魔法具で時間を確認するしかない。


「スムーズぴよね!」


 ステラがうんうんと頷く。


「次の層まで行くだけなら、第1層よりも早いはずですからね」

「下の階層ほどだんだん狭い構造になっているんだったよな」

「そうです、なので直線距離では短くなります」


 とはいえ第1層に比べると、第2層を進むのは格段に難しい。きちんと身体を鍛えていないとまずここまで来ることさえできない。


「よし、まずはここで休憩していこう……!」

「はい、ありがとうございます……」


 ……レイアは少しお疲れ気味であった。やはり飛んだり跳ねたりは単純に疲れるか。


 そんな様子を見ていたコカトリスたちがレイアを羽でちょいちょいと呼ぶ。


「ぴよー?」(こっちきて一緒に休むー?)

「ぴよよ」(横になるターイム)


 意図を汲み取ったレイアが目を輝かせる。


「はっ、いいんですか……!? では、遠慮なくー!」


 ふむ……一瞬で元気になったレイアがコカトリスに抱きついていった。


お読みいただき、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ディアの感覚が麻痺してるというよりディア的には普通のことで、人間とピヨちゃんの生物としての格の違いによる差異なんじゃないかな。
[一言] 至高のぴよサンド( ˘ω˘)スヤァ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ