表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【4月コミカライズ発売!】植物魔法チートでのんびり領主生活始めます~前世の知識を駆使して農業したら、逆転人生始まった件~   作者: りょうと かえ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

617/836

617.精霊の追い出し

 崩落した部分からは砂嵐と精霊が入り込んでいる。


 崩れた場所の近くにはレンガの壁ができていた。

 兵士たちが槍や弓で精霊と交戦している。


「増援か!?」

「ありがたい……!」


 後ろにもレンガがあるが……あれは崩れた部分を塞ぐ用だろうか。とりあえず精霊がひっきりなしに入ってきては兵士が撃退している状態だな。


「前に出ます……!」


 すちゃっとステラがバットを構えて、レンガから飛び出そうとしている。

 兵士たちがそんなステラに声をかけた。


「む、無茶だ!」

「それ、木の棒だろ!?」

「いいえ、これは……バットです!」

「木の棒だろ!?」

「言い返した……なかなか強いな」


 ヴィクター兄さんがぽよぽよと兵士たちの元へ行く。


「大丈夫だ。行かせてあげなさい」

「し、しかし……!」

「大丈夫、心配はいらない」


 ぽよん。ヴィクター兄さんが博士ボイスで兵士の肩に羽を置く。


「では、いきます!」


 ステラが精霊の前に躍り出る。


「△○✕〜!」


 精霊たちの意識がステラへと向く。砂が擦り合ったような音が響くな。


 わらわらとステラの元へと精霊が突っ込んでくる。


「てぇぇーーい!!」


 カッキーン!!


 木製バットとは思えない音を鳴らして、砂の精霊が吹っ飛んでいく。


「あれ? 音が違うな」

「さっきのに比べて砂や不純物の違いかな。精霊にはよくあることだ」


 ぴこぴこ。

 ということらしい。


「俺は崩落の補強を行うか」

「ウゴ、俺は前に出る!」

「無茶はしないようにな」

「ウゴウゴ! かあさんのアシストしてくる!」


 ウッドがのしのしとレンガから前に出る。


「ウゴー!!」


 ウッドが右手を前に出して、シードバレットを発動させる。


 ぽん、ぽぽん!


 可愛らしい音だが、威力は十分。発射された種は砂の精霊を打ち砕いていく。


「ようし、僕も!」


 ナナもマスケット銃を構える。うむ……ぽよぽよ着ぐるみが銃を……。可愛い。


 ぱむっ、ぱむむっ!!


 鋭い音じゃなくて、ほんわかした火薬の音だな……。しかし魔力の弾はきちんと出て、砂の精霊を撃退している。


 よし、俺も……魔力を集中させ、大きな蔦と幹を生み出す。


「おおっ、すごい!」


 兵士たちがどよめくなか、崩落部分を俺の植物が塞いでいく。


 ……とりあえず、荒っぽいが外側は覆うことはできたな。あとはこちら側に残った砂の精霊を倒せば、ここはオッケーだ!

お読みいただき、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 更新有り難うございます。 ステラ指令「止めるのなら早くしろ、       でなければ帰れ!」
[一言] 仮補修にも使える植物魔法 速攻でカラッカラに乾きそうですが
[良い点] 砂地でも植物魔法いけるのかー 頑張れば緑化できそう…維持できるかはわからないけど
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ