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【4月コミカライズ発売!】植物魔法チートでのんびり領主生活始めます~前世の知識を駆使して農業したら、逆転人生始まった件~   作者: りょうと かえ


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614.嵐の中より

「ぴよぴよ」(はぐはぐ……)

「ぴよよー」(もっしゃもっしゃ)


 とりあえず砂コカトリスたちにトマトを振る舞う。


「とうさまのトマトマトはどうぴよ? イケるぴよ?」


 ディアがぴよっと砂コカトリスに尋ねる。


 砂コカトリスはトマトを食べる手を同時に止めて、ディアへと答えた。


「「ぴよよー!!」」(とってもおいしー!!)


 そしてまた、もしゃもしゃと食べ始める。


「ウゴ、とうさんのトマトおいしいって。よかったね」

「ああ、サボテンだけオーケーだとなんだか悲しいからな……」


 俺にもささやかに意地がある。俺が生み出した野菜や果物はおいしい……と思う!


 トマトを取られる心配がなくなったナナも、ほっと一安心しているようだ。


「ふぅ、危ない……。トマトのおいしさが知れ渡るのは嬉しいけれど、僕のトマトは天地がひっくり返っても僕のものだからね」


 固い決意だな……。


 ……ドタドタドタ。


 うん?

 なんだか大人数が走り回っているな。宮殿全体が慌ただしい。耳を澄ますと怒号も飛び交っているようだし。


「急げ、急げー!」

「剣や槍じゃダメだ! 魔法使いがいる!」


 他のみんなにも聞こえたらしく、互いに顔を見合わせる。


「わふ。なんなんだぞ? いったりきたりしてるんだぞ」

「ずいぶんと切羽詰まっていますね。どうしたのでしょう?」

「……なにかあったのは間違いないようだが」


 俺は頭を軽く振った。

 首筋の裏がぞわぞわする。魔力の嵐が一層荒ぶっている……そんな感じだ。


「ぴよ。なんだか羽がざわざわするぴよ」

「ウゴ、俺もなんか……落ち着かないかも」

「変な感じですね、わたしも同じですけれど」

「みんな、同じなのか……」


 むむっ、そうなると……少し心配だな。


 そこへカカがぽよぽよダッシュしながら、広間へと飛び込んできた。

 ヴィクター兄さんのところまで一直線に走っていく。


「ああ、ここにいたか!」

「どうした、えらい慌てようだが」


 ぴこぴこここ。ヴィクター兄さんが羽を動かす。


「慌てもするさ! 手伝ってくれ、宮殿が崩落したんだ」

「さっきの落雷か? しかし俺の風魔法は修繕の役には――」


 しかしカカは着ぐるみの羽をパタパタさせて否定する。


「修繕じゃないんだ……! 砂嵐から精霊が生まれて侵入してきている!」


 なんだって……!?

ついにバットの出番が……だぞ!?✧◝(⁰▿⁰)◜✧


お読みいただき、ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] トマトは塩かけると更に美味しいんだぞ(笑) きましたねバットの出番が(笑) ステラの華麗なる抜刀術ならぬバット術が火を吹く予感でしゅよ〜!!\(≧▽≦)/
[一言] 更新有り難う御座います。 ……精霊って、ご飯食べるのかな?(餌付けする気満々)
[一言] かみなり…… 魔球サンダーバキュームが蘇る!?
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